【第3回】農業をもっとラクに ― これからのAI活用と農家へのメッセージ

連載
🌿 樫村ふぁーむのAI活用術

Vol.3 最終回

農家の声
中級

農業をもっとラクに ― これからのAI活用と農家へのメッセージ

〜 AIで記録を残し、SNSで旬を届け、農作業以外の時間を減らす。最終回は樫村ふぁーむの”効率化哲学” 〜

AIを使い続けてきた柏村ふぁーむが、これからの農業経営とAI活用について率直に語ります。農家への本音のメッセージも。シリーズ最終回となる第3回は、農家目線の「AIとの付き合い方」まとめです。

前回のVol.2では、ChatGPTで自己評価シートを作成し、問い合わせ対応や企画書づくりまでAIに任せる「人材育成 × AI」の実践術をお届けしました。

最終回となるVol.3では、AIだけにとどまらないデジタルツール全体での効率化に迫ります。音声記録AIの活用から、SNS・販売スタイルの裏側、そして農家へのメッセージまで。

Vol.3
今回のテーマ

🎯 農業をもっとラクに ― AIとデジタルツールで「農作業以外の時間」を削る方法

音声で記録を残し、SNSで旬を届け、アプリで栽培を管理する。限られた時間を本来の農作業と人に向き合う時間に充てるための、樫村ふぁーむの効率化哲学。

🌿

🎙️ 音声記録AI「PLAUD NOTE」― 電話も会議も、首からぶら下げるだけ

農業の現場では電話や口頭でのやり取りが日常茶飯事。AIボイスレコーダーが、記録と整理の手間を一気に解決します。

AI以外にも、デジタルツールを活用されているそうですね。

樫村さん

樫村

PLAUD NOTE(プラウドノート)というAIボイスレコーダーを使っています。

農業って、電話でのやり取りがすごく多いんですよ。役所との打ち合わせとか、農地の利用権設定の手続き相談とか。でも電話しながらメモするのって大変で、後から「あれ、何て言ってたっけ?」ってなることがよくあって。

PLAUD NOTEなら、スイッチを入れておくだけで全部文字起こししてくれて、さらに議事録としてまとめてくれる。「結果的に何をすればいいの?」まで分かるのが本当に助かります。

農作業中にも使えるんですか?

樫村さん

樫村

首からぶら下げるタイプを使っています。携帯に貼り付けるタイプもあるんですけど、自分の場合はモバイルバッテリーで充電していたりするので、首からぶら下げるほうが使いやすい。

農作業の記録としてもパッと声で残しておいて、仕事終わりにそれを見ながらアプリに入力したり、手書きで記録したりできるので、だいぶ楽ですね。

項目 内容
ツール名 PLAUD NOTE(プラウドノート)
無料枠 月300分まで文字起こし無料
使用タイプ 首からぶら下げるタイプ
主な用途 電話対応、会議、役所との打ち合わせ、農地手続き相談
便利な点 文字起こし+議事録の自動まとめ。アプリ内に保存・共有も可能

💡

ポイント

農業は電話や口頭でのやり取りが多い業種。PLAUD NOTEのような音声記録AIがあれば、「言った・言わない」問題も解消でき、記録を後から遡って確認できます。月300分まで無料で使えるのもポイント。

🌿

広大な圃場を持つ樫村ふぁーむ

📸 広大な圃場を持つ樫村ふぁーむ

🌿

📱 SNSと情報発信 ― 売上よりも「農業のプロセスを届ける」

SNSを「売上のための手段」ではなく「農業の見える化」として活用する。樫村さん独自の情報発信スタイルに迫ります。

SNSでの情報発信にもかなり力を入れていらっしゃいますよね。

樫村さん

樫村

もともとは個人のアカウントから始まって、それが農園アカウントに発展した形です。今はInstagramがメインで、Facebookを併用しています。ThreadsやXも登録はしていますけど、そこまで頻度は高くないですね。

ただ、うちのSNSの目的って売上よりも純粋な情報発信なんですよ。

「今こういうものが取れ始めてますよ」「この時期に種を蒔いたものが何ヶ月後にできますよ」みたいな、農業のプロセスや旬の情報を共有するのがメイン。そこから購入につながったらいいな、ぐらいの淡い期待はありますけど、売れた売れないで一喜一憂するような使い方はしていないです。

📊
樫村ふぁーむのSNS活用
  • 目的:農業プロセス・旬の情報を共有する「情報発信」
  • メイン:Instagram
  • サブ:Facebook、Threads、X
  • スタンス:売上目的ではなく、農業の”見える化”として

樫村ふぁーむのInstagram

📸 樫村ふぁーむのInstagram ― @kashimura_farm

🌿

🥕 販売スタイル ― 地域の食を支え、旬をそのまま届ける

地元密着の販売を軸に、都内向けには旬をそのまま届ける「野菜ボックス」を展開。樫村ふぁーむの販売哲学とは。

販売チャネルについても教えてください。

樫村さん

樫村

一番のメインは地元のスーパーさんや地域の中での販売です。「地域の食を支える」というのが自分たちの中では大きいところですね。

それ以外に、都内向けには「野菜ボックス」として発送しています。畑の旬の状態をそのままお届けするというコンセプトで、その時期に一番美味しいものを詰め合わせてお届けする形です。

🏪
地元販売
地元スーパー・地域販売
「地域の食を支える」が原点
📦
野菜ボックス
都内向けに旬の詰め合わせを発送
畑の旬をそのままお届け
🛒
産直EC
食べチョク等の
産直プラットフォームを活用

旬の野菜をそのまま届ける「野菜ボックス」

📸 旬の野菜をそのまま届ける「野菜ボックス」

🌿

⏱️ 効率化の哲学 ― 「農作業以外の時間を、いかに減らせるか」

全3回を通じて浮かび上がってきた、樫村さんのAI活用に共通する根底の考え方。それは「時間の使い方」への哲学でした。

全3回を通して、樫村さんのAI活用に共通する考え方を教えてください。

樫村さん

樫村

結局のところ、「農作業以外の時間をいかに減らせるか」。これがAI活用のポイントだと思っています。

時間って、どの人にとっても等しく過ぎ去っていくじゃないですか。1日24時間あるうちの、その時間をどう自分にとって有効化できるか。AIを使って楽にできるもの、便利にできるものに関しては使うことで時間を生み出す

で、その生み出した時間を、本来の農作業や、人と向き合う時間に充てる

一人で壁打ちするときだって、AIなら「こうじゃないか」ってアドバイスをもらえたりする。結果的に、最終的には使うのは人なので。よく使うも悪く使うも人次第。正しく使えれば便利なものだし、使い方を間違えればそうもなる。

今後、AIでやってみたいことはありますか?

樫村さん

樫村

一番の理想は、頭で考えたらそれが勝手にAIで文字起こしされて、後から呼び出せること。言葉にするのも難しいんですけど、頭の中のイメージがパッと出てきたら一番楽ですよね。そこまでいけたらすごいなっていう、希望的観測ですけど(笑)。

あとはマニュアル作成も今後の課題です。ただ、今は農家さんたちがSNSで解説系の動画をたくさん出してくれているので、その動画をピックアップしてストックしておいて、「これ見ておいて」と共有するほうが効率的だったりもする。自分たちでゼロから作るより、既存のいいコンテンツを活用するという考え方ですね。

⏱️
樫村さんの効率化哲学
  • 農作業以外の時間をいかに減らせるか
  • ★ AIで時間を生み出し、本来の農作業と人に向き合う時間に充てる
  • ★ 全部をAIに任せなくていい。使えるものは使い、人間にしかできないことに集中
🌿

💬 農家へのメッセージ ― 「使えるものは使って、人間にしかできないことに集中する」

樫村智生さん

樫村ふぁーむ 樫村智生さん
茨城県で年間100種以上の野菜と水稲を栽培
これからAIを始める農家さんへ、メッセージをお願いします。

樫村さん

樫村

「いかに農作業以外の時間を減らせるか」。ここがポイントだと思います。

AIって結局、あくまでサポートだと思います。全部を信じすぎると危険で、間違ってることを言ってくることも多い。ネットの情報でも全部が正解じゃないのと同じで、AIも結局はそこから引っ張ってきたものだから、最終的にチェックするのは自分。そこだけは、ちゃんと距離を取るようにしています。

全部を一つのAIに任せようとしなくていいし、全部を信じすぎなくていい。使えるものは使って、人間にしかできないことに時間を充てる

それが結果的に、農作業の質も、人と向き合う時間も、良くしていくんだと思います。


使えるものは使って、
人間にしかできないことに時間を充てる。
― 樫村ふぁーむ 樫村智生
🌿

📝 Vol.3 まとめ

今回のポイント

  • PLAUD NOTE:音声記録AIで電話・会議・打ち合わせを自動文字起こし。月300分まで無料
  • SNS活用:売上目的ではなく、農業プロセスや旬の情報を届ける「情報発信」がメイン
  • 販売スタイル:地元スーパー中心+都内向け「野菜ボックス」で旬をそのまま届ける
  • 効率化哲学:AIで農作業以外の時間を減らし、本来の農作業と人に向き合う時間を増やす
  • 農家へのメッセージ:使える技術は上手に使い、人間にしかできないことに集中する
🌿

🌿
シリーズ全体の振り返り

全3回にわたって、樫村ふぁーむのAI活用術をお届けしました。

Vol.1
ChatGPTとGeminiの無料版だけで計算・コンテンツ作成まで実践している「最初の一歩」
Vol.2
農家ではまだ珍しい「人材育成 × AI」の切り口で、自己評価シートや問い合わせ対応の実践術
Vol.3
AIに限らずデジタルツール全体で農業を効率化する哲学と、農家へのメッセージ

樫村さんの一貫したメッセージは、「信頼するが、信用しない」。そして「農作業以外の時間を減らし、人と向き合う時間を増やす」。

AIは道具であり、パートナー。でも最終判断は自分自身。その姿勢こそが、AI時代の農業経営に必要な「地に足のついた実践知」なのかもしれません。

🌿

📂 『樫村ふぁーむのAI活用術』記事一覧
🌿

💬読者の声をお聞かせください

この記事へのご感想や、「こんなAI活用を知りたい」というリクエストをお待ちしています。




📚 このシリーズの記事一覧

  1. 第1回:「無課金でここまで」~ 農家がAIを始めたきっかけと最初の活用術~
  2. 第2回:「人を育てる」× AI ― 自己評価シートと問い合わせ対応の実践術
  3. 第3回:農業をもっとラクに ― これからのAI活用と農家へのメッセージ(この記事)

※ この記事はAIツール(ChatGPT・Claude等)を活用して作成し、編集部が内容を確認・編集しています。正確性には十分配慮していますが、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

この記事は農家の皆さんのAI活用を応援するために作成しました。
ご質問やご感想があれば、ぜひお寄せください。

© 2026 農業AI通信 / Metagri研究所

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人