農業をもっとラクに ― これからのAI活用と農家へのメッセージ
〜 AIで記録を残し、SNSで旬を届け、農作業以外の時間を減らす。最終回は樫村ふぁーむの”効率化哲学” 〜
前回のVol.2では、ChatGPTで自己評価シートを作成し、問い合わせ対応や企画書づくりまでAIに任せる「人材育成 × AI」の実践術をお届けしました。
最終回となるVol.3では、AIだけにとどまらないデジタルツール全体での効率化に迫ります。音声記録AIの活用から、SNS・販売スタイルの裏側、そして農家へのメッセージまで。
今回のテーマ
🎯 農業をもっとラクに ― AIとデジタルツールで「農作業以外の時間」を削る方法
音声で記録を残し、SNSで旬を届け、アプリで栽培を管理する。限られた時間を本来の農作業と人に向き合う時間に充てるための、樫村ふぁーむの効率化哲学。
🎙️ 音声記録AI「PLAUD NOTE」― 電話も会議も、首からぶら下げるだけ
農業の現場では電話や口頭でのやり取りが日常茶飯事。AIボイスレコーダーが、記録と整理の手間を一気に解決します。

樫村
PLAUD NOTE(プラウドノート)というAIボイスレコーダーを使っています。
農業って、電話でのやり取りがすごく多いんですよ。役所との打ち合わせとか、農地の利用権設定の手続き相談とか。でも電話しながらメモするのって大変で、後から「あれ、何て言ってたっけ?」ってなることがよくあって。
PLAUD NOTEなら、スイッチを入れておくだけで全部文字起こししてくれて、さらに議事録としてまとめてくれる。「結果的に何をすればいいの?」まで分かるのが本当に助かります。

樫村
首からぶら下げるタイプを使っています。携帯に貼り付けるタイプもあるんですけど、自分の場合はモバイルバッテリーで充電していたりするので、首からぶら下げるほうが使いやすい。
農作業の記録としてもパッと声で残しておいて、仕事終わりにそれを見ながらアプリに入力したり、手書きで記録したりできるので、だいぶ楽ですね。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ツール名 | PLAUD NOTE(プラウドノート) |
| 無料枠 | 月300分まで文字起こし無料 |
| 使用タイプ | 首からぶら下げるタイプ |
| 主な用途 | 電話対応、会議、役所との打ち合わせ、農地手続き相談 |
| 便利な点 | 文字起こし+議事録の自動まとめ。アプリ内に保存・共有も可能 |
💡
農業は電話や口頭でのやり取りが多い業種。PLAUD NOTEのような音声記録AIがあれば、「言った・言わない」問題も解消でき、記録を後から遡って確認できます。月300分まで無料で使えるのもポイント。

📸 広大な圃場を持つ樫村ふぁーむ
📱 SNSと情報発信 ― 売上よりも「農業のプロセスを届ける」
SNSを「売上のための手段」ではなく「農業の見える化」として活用する。樫村さん独自の情報発信スタイルに迫ります。

樫村
もともとは個人のアカウントから始まって、それが農園アカウントに発展した形です。今はInstagramがメインで、Facebookを併用しています。ThreadsやXも登録はしていますけど、そこまで頻度は高くないですね。
ただ、うちのSNSの目的って売上よりも純粋な情報発信なんですよ。
「今こういうものが取れ始めてますよ」「この時期に種を蒔いたものが何ヶ月後にできますよ」みたいな、農業のプロセスや旬の情報を共有するのがメイン。そこから購入につながったらいいな、ぐらいの淡い期待はありますけど、売れた売れないで一喜一憂するような使い方はしていないです。
樫村ふぁーむのSNS活用
- 目的:農業プロセス・旬の情報を共有する「情報発信」
- メイン:Instagram
- サブ:Facebook、Threads、X
- スタンス:売上目的ではなく、農業の”見える化”として

📸 樫村ふぁーむのInstagram ― @kashimura_farm
🥕 販売スタイル ― 地域の食を支え、旬をそのまま届ける
地元密着の販売を軸に、都内向けには旬をそのまま届ける「野菜ボックス」を展開。樫村ふぁーむの販売哲学とは。

樫村
一番のメインは地元のスーパーさんや地域の中での販売です。「地域の食を支える」というのが自分たちの中では大きいところですね。
それ以外に、都内向けには「野菜ボックス」として発送しています。畑の旬の状態をそのままお届けするというコンセプトで、その時期に一番美味しいものを詰め合わせてお届けする形です。
「地域の食を支える」が原点
畑の旬をそのままお届け
産直プラットフォームを活用

📸 旬の野菜をそのまま届ける「野菜ボックス」
⏱️ 効率化の哲学 ― 「農作業以外の時間を、いかに減らせるか」
全3回を通じて浮かび上がってきた、樫村さんのAI活用に共通する根底の考え方。それは「時間の使い方」への哲学でした。

樫村
結局のところ、「農作業以外の時間をいかに減らせるか」。これがAI活用のポイントだと思っています。
時間って、どの人にとっても等しく過ぎ去っていくじゃないですか。1日24時間あるうちの、その時間をどう自分にとって有効化できるか。AIを使って楽にできるもの、便利にできるものに関しては使うことで時間を生み出す。
で、その生み出した時間を、本来の農作業や、人と向き合う時間に充てる。
一人で壁打ちするときだって、AIなら「こうじゃないか」ってアドバイスをもらえたりする。結果的に、最終的には使うのは人なので。よく使うも悪く使うも人次第。正しく使えれば便利なものだし、使い方を間違えればそうもなる。

樫村
一番の理想は、頭で考えたらそれが勝手にAIで文字起こしされて、後から呼び出せること。言葉にするのも難しいんですけど、頭の中のイメージがパッと出てきたら一番楽ですよね。そこまでいけたらすごいなっていう、希望的観測ですけど(笑)。
あとはマニュアル作成も今後の課題です。ただ、今は農家さんたちがSNSで解説系の動画をたくさん出してくれているので、その動画をピックアップしてストックしておいて、「これ見ておいて」と共有するほうが効率的だったりもする。自分たちでゼロから作るより、既存のいいコンテンツを活用するという考え方ですね。
樫村さんの効率化哲学
- ★ 農作業以外の時間をいかに減らせるか
- ★ AIで時間を生み出し、本来の農作業と人に向き合う時間に充てる
- ★ 全部をAIに任せなくていい。使えるものは使い、人間にしかできないことに集中
💬 農家へのメッセージ ― 「使えるものは使って、人間にしかできないことに集中する」

樫村
「いかに農作業以外の時間を減らせるか」。ここがポイントだと思います。
AIって結局、あくまでサポートだと思います。全部を信じすぎると危険で、間違ってることを言ってくることも多い。ネットの情報でも全部が正解じゃないのと同じで、AIも結局はそこから引っ張ってきたものだから、最終的にチェックするのは自分。そこだけは、ちゃんと距離を取るようにしています。
全部を一つのAIに任せようとしなくていいし、全部を信じすぎなくていい。使えるものは使って、人間にしかできないことに時間を充てる。
それが結果的に、農作業の質も、人と向き合う時間も、良くしていくんだと思います。
📝 Vol.3 まとめ
今回のポイント
- PLAUD NOTE:音声記録AIで電話・会議・打ち合わせを自動文字起こし。月300分まで無料
- SNS活用:売上目的ではなく、農業プロセスや旬の情報を届ける「情報発信」がメイン
- 販売スタイル:地元スーパー中心+都内向け「野菜ボックス」で旬をそのまま届ける
- 効率化哲学:AIで農作業以外の時間を減らし、本来の農作業と人に向き合う時間を増やす
- 農家へのメッセージ:使える技術は上手に使い、人間にしかできないことに集中する
シリーズ全体の振り返り
全3回にわたって、樫村ふぁーむのAI活用術をお届けしました。
ChatGPTとGeminiの無料版だけで計算・コンテンツ作成まで実践している「最初の一歩」
農家ではまだ珍しい「人材育成 × AI」の切り口で、自己評価シートや問い合わせ対応の実践術
AIに限らずデジタルツール全体で農業を効率化する哲学と、農家へのメッセージ
樫村さんの一貫したメッセージは、「信頼するが、信用しない」。そして「農作業以外の時間を減らし、人と向き合う時間を増やす」。
AIは道具であり、パートナー。でも最終判断は自分自身。その姿勢こそが、AI時代の農業経営に必要な「地に足のついた実践知」なのかもしれません。
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Vol.1
「無課金でここまで」― 農家がAIを始めたきっかけと最初の活用術
公開中
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Vol.2
「人を育てる」× AI ― 自己評価シートと問い合わせ対応の実践術
公開中
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Vol.3
農業をもっとラクに ― これからのAI活用と農家へのメッセージ
今回
💬読者の声をお聞かせください
この記事へのご感想や、「こんなAI活用を知りたい」というリクエストをお待ちしています。
📚 このシリーズの記事一覧
- 第1回:「無課金でここまで」~ 農家がAIを始めたきっかけと最初の活用術~
- 第2回:「人を育てる」× AI ― 自己評価シートと問い合わせ対応の実践術
- 第3回:農業をもっとラクに ― これからのAI活用と農家へのメッセージ(この記事)
※ この記事はAIツール(ChatGPT・Claude等)を活用して作成し、編集部が内容を確認・編集しています。正確性には十分配慮していますが、最新情報は公式サイト等でご確認ください。


