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熊本県益城町 しまだスイカ農園(スイカ農家)

熊本県益城町 しまだスイカ農園

島 田 昌 範(しまだ あきのり)

初めまして。島田 昌範(しまだあきのり)と申します。1980年生まれで、会計事務所に勤務の傍ら、熊本県益城町にて 父と共にスイカ作りを行っています。父は、1948年生まれ、農業一筋55年です。
私は日頃から人手不足、高齢化、低所得など山積する農業界の問題を解決したいと考えており、普段から本やWebで情報収集を行っておりました。Webにて偶然 農情人さんの著書に出会い想いに共感、Metagri研究所プロジェクトへの参画を決めました。

趣味:野球、サッカー、ランニング、将棋

Facebook:https://www.facebook.com/people/%E5%B3%B6%E7%94%B0%E6%98%8C%E7%AF%84/100024156047129/
NFTコレクション:Metagri-Labo Collection
プロジェクトサイト:しまだスイカ農園
Twitter:https://twitter.com/brQBFbqg6jwmqRX

熊本県益城町mashiki-machi

益城町は熊本県のほぼ中央北寄り、熊本市の東隣りに接する、人口約3万3千人の町です。町の東部から南部にかけて九州山地系に属する山々が連なり、北部一帯は益城台地と称される畑地がひらけ、中央部には水田と都市近郊の住宅地が広がっています。 また、熊本の空の玄関である「阿蘇くまもと空港」、陸の玄関口である「益城熊本空港IC」などの交通拠点や「グランメッセ熊本」などの交流拠点も有しております。2016年に震度7の地震が2度発生しましたが、着実に復興が進んでいます。

町の東部から南部にかけて九州山地系に属する城山をはじめ、朝来山、船野山、飯田山の四峯が連なっています。北部一帯は、約2,000ヘクタールにも及ぶ益城台地と称される畑地がひらけ、中央平坦部は、水田約1,000ヘクタールが整然と整備され、穀倉熊本平野の一環を形成するとともに、都市近郊型の住宅地帯が広がっております。町域を流れる主な川は木山川、赤井川、秋津川、金山川などで、河川はすべて緑川流域加勢川水系に属し有明海へ注いでいます。総面積は、6,568ヘクタールで、長さ東西約11キロメートル、南北約13キロメートル、周囲約48キロメートルとなっています。

また、熊本県は、100%を地下水で担う日本一の地下水都市です。熊本県の水道水は、「蛇口からミネラルォーター」と称されるほどの美味しさとも言われ、阿蘇などから20年以上の長い年月をかけて雨水が大地に浸透し、自然にろ過され、きれいな美味しい水へと変わります。しまだスイカ農園は、ミネラルたっぷりの水を使って、大切にスイカを育てています。

Metagri研究所との出会いencounter

しまだスイカ農園

まずは私の簡単な自己紹介をさせて頂きます。スイカ農家を営む両親のもと、熊本県益城町で育った後、2004年より陸上自衛隊に入隊しました。 約10年間にわたり北海道千歳市にて日本で唯一の陸上自衛隊機械化連隊(装甲車のある歩兵部隊)に従事し 現在は会計事務所に勤務の傍ら、故郷である熊本県益城町にて父と共にスイカ作りを行っています。

実家がスイカ農園だったこともあり、以前から人手不足、高齢化、低所得など農業界が抱える問題とその解決方法について強い関心を抱いております。あまり知られていないかもしれませんが、売上3,000万円以上の農業従事者は全体の約3%しかいません。しかし、その3%の農業従事者は全農業生産額の約6~7割を占めているという事実があります。つまり大半が農業で稼ぐ事が出来ていないのです。

加えて、農家を継ぐ後継者がなかなか見つからないこと、生産の実績がなければ信用してもらえないなど農業界を取り巻く問題は深刻であり、日本の食料自給率が向上しない要因の一因になっていると考えます。

私自身、より農業について知る為に日本政策金融公庫が主催する農業経営アドバイザーの資格を取得致しましたが、上手く活用できていないのが実情です。

そのような中、Webにて偶然農情人さんの著書に出会い、想いに共感、Metagri研究所プロジェクトへの参画を決めました。しまだスイカ農園で採れたスイカをNFTにて販売するという今回の共同プロジェクトは国内初の試みであり、様々な課題や気付き、出会いがあることに大変ワクワクしております。この試みを新たな農業の可能性に繋げて行きたいと考えています。

課題Task

農業界におけるマクロ的な課題として、農業従事者の平均年齢67歳に達する高齢化問題、低所得(わずか上位2.4%で農業産出額の6割であり、年の総売上が300万円未満である農家は全体の75%に達している)農業従事者のなり手がいない(離職率は35%と高い水準に達している)、耕作放棄地の増加などたくさんの課題を抱えています。

一方、ミクロ的な課題として、確かな商品・作物が作れない、 病虫害、肥料の過不足、勘と経験に頼り切りである、作物の最適環境がわからないという「不確実性」、売り方を考えず生産だけすればよいという考えや各農家のこだわり(昔からのやり方を変えることができない)、自分の決めた価格で売ることができないという「経営的な視点の欠如」といった問題が横たわっています。

これらの課題を踏まえた上で、私の農園での事例をご紹介します。我が子のように育てた農作物が病害虫や天気で台無しになってしまうリスクは常に存在します。私のハウスはほとんど手動での開閉を行っています。ですので、朝夕は必ずハウスの開け閉めの必要があります。気温が急変すれば、昼間でもハウスを閉めることもあります。このため、外出に制限を受けます。昔、ハウスの開け閉めを失敗して枯らしてしまったこともありました。

当然のことながら、病気や虫が発生し、すいかが枯れてしまうこともあります。台風などの影響を受け、強風が吹けば、ハウスが破れてしまいすいかも枯れてしまうこともあります。このような場合、ハウスだけでなく資材代も吹き飛んでしまいます。ビニル、パイプ合わせて1棟当たり100万円以上の経費が発生します。

さらにJAや市場出荷の場合、自分で値段を付けることができません。品質がよくても、供給量が多ければ納得いく金額で売れないこともあります所謂、豊作貧乏という状態です。そして夏場のハウスの酷暑の中、灼熱地獄の中でのつらい思いをしても報われないことが多くあります。

これらの山積する課題に対して、ICTを活用したスマート農業を活用することで解決策を見出すことができないだろうか?「稼げる農業」が実現できないだろうか・・・新たなチャレンジを開始しました。

挑戦challenge

ハウス内の見える化に向けてセンサーを設置し、スイカの最適な環境づくりを実現します。誰もが思わず「美味しい」と笑顔がこぼれるスイカを持続可能な方法で生産していく仕組みを作ります。設備投資に多額な費用が必要ですが、まずはハウス1棟の一区画から小さく始めていきます。

これらの試みは、一般的に「スマート農業」と呼ばれています。「スマートアグリカルチャー(Smart Agriculture)」「スマートアグリ(Smart Agri)」などと称され、日本よりも一歩先に海外では取り組みが始まっています。

スマート農業を導入したいと考える理由として、「農作業の省力化・労力軽減」「農業技術の伝承」「品質の向上」があります。

「農作業の省力化・労力軽減」ですが、前述しましたように農家の高齢化が進み、深刻な労働力不足に陥っています。そんな日本の農業の現場の苦労を、ICTなどを活用して支援していければと考えています。

「農業技術の伝承」も大きな課題です。農業において「経験」は非常に重要なFacterです。一朝一夕で身につけることができるものではありません。私自身、農業の経験値は浅く到底父の50年におよぶノウハウ・経験を取得することは非常に大変であると認識しています。「ノウハウ」「経験」をシステムなどによって見える化し、継続的に継承していける仕組みができれば、新規就農者の参入障壁を下げることができ、人材不足に歯止めがかけれるのではないか?難しいと思いますがチャレンジしていきたいと考えています。

そして「品質の向上」。スマート農業によって栽培履歴を管理し、それらを気候や土壌の環境データと組み合わせることによって、栽培のたびに改善を重ねてきた先人達の知識や経験をシステム化し再現、安定した農作物を栽培できると思っています。

これらの試みは大きな壁がいくつも待ち構えていると思いますが、チャレンジしていきます!

お客様の声voicec

しまだスイカ農園さんの「巨大スイカ」をご購入頂いた方から、続々と嬉しい声が届いておりますので、一部ですがご紹介します!

・すごい!!とっても大きくて元気そうなスイカが届きました!!!
・カクテルやスムージーにしてみました!
・巨大なスイカが届きました?味噌つけて食べます♪
・送料払ってでも買った甲斐がありました!
・スイカジューシーでした! 娘の顔と比べてもデカい!

東日本税理士法人の会計事務所の所長を務めていらっしゃる長(おさ)さん。Youtubestand.fmなどで配信頂きました。今やMetagri研究所の活動を支える大黒柱的存在です!!

NFT画像を買ったらスイカが届いた!

美味しいスイカありがとうございました。もし通販のサイトとかありましたらまた発注させていただきたいです。あと私のフォロワーの方にも紹介させていただきます!(長 栄一郎)

おささんとスイきち

編集後記author’s note


『Metagri研究所初の農家支援プロジェクト』
“しまだスイカ農園”の島田昌範さんは、熊本県の会計事務所に勤めるかたわら、農業に〝無限の可能性〟を感じ、農業に関する情報を収集しています。実家は55年続くスイカ農家であり、データを活用した農業経営や、
農業のネットワーク拡大、地域経済活性化を模索しています。また、Metagri研究所立ち上げメンバーの一人であり、「新人さんいらっしゃい」の開設や、情報の提供などコミュニティー内のメンバー交流促進に尽力しています。座右の銘は「ガンガン行こうぜ!」これからの島田さんの活躍に期待です!!


文章制作・構成:mori

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