今、冷蔵庫にある食材で。AIに「今夜の一皿」を考えてもらう方法
〜 使いかけの野菜、半端に余った肉。「何作ろう?」をAIに投げるところから始める、使い切りの新習慣 〜
冷蔵庫を開けて、なんとなく閉める。
そんな夜はありませんか?
本連載「AIレシピ実験室」は、AIにレシピを丸投げするのではなく、AIの案を人が判断して「本当に使えるレシピ」にする方法を、全5回でお届けします。
第1回の今回は、いちばん身近なところから。「今、冷蔵庫にある食材」だけで今夜の一皿を考えてもらう手順と、コピペで使えるプロンプトを配布します。
今回のテーマ
🎯 冷蔵庫の「中途半端に余った食材」を、AIと一緒に今夜の一皿に変える
特別なアプリも、有料プランも不要。いつもの生成AI(ChatGPTやGeminiの無料版でOK)に「渡す情報の型」を覚えるだけで、提案の精度は大きく変わります。
🥬 「何を作ればいいか分からない」は、食材のせいではない
野菜を買ったとき、もらったとき、直売所で珍しくてついカゴに入れたとき。多くの家庭で、同じことが起きています。
- 何を作ればいいか分からない:レシピサイトは「料理名」から探す前提。手元の食材からは探しにくい
- いつもの料理になる:なすは焼くか炒めるか、のマンネリズム
- 使い切れずに捨ててしまう:半端に残った野菜ほど行き場を失う
これは料理の腕の問題ではなく、「食材からレシピを逆引きする検索手段がなかった」ことの問題です。そしてここが、生成AIのいちばん得意な領域です。
レシピサイトは「料理名 → 材料」の順で引く辞書。生成AIは「材料 → 料理名」の逆引きができるのが最大の違いです。
📝 AIに渡す「情報の型」は7つだけ
「冷蔵庫になすと豚肉がある。何か作って」とだけ伝えても、AIは答えてくれます。ただ、その提案は「どこかの誰か向けのレシピ」になりがち。自分の台所の条件を渡すことで、提案は一気に「うちの今夜の一皿」に近づきます。
| # | 渡す情報 | 例 |
|---|---|---|
| 1 | 食材とおおよその量 | なす1本、ピーマン2個、豚こま150g、使いかけの豆腐半丁 |
| 2 | 人数 | 大人2人分 |
| 3 | 使える時間 | 30分以内 |
| 4 | 使える調理器具 | フライパン、電子レンジ、炊飯器 |
| 5 | 避けたいもの | アレルギー・苦手な食材・辛さのNGなど |
| 6 | 味の希望 | さっぱり/がっつり/子ども向け など一言 |
| 7 | 使い切ること | 「この食材を使い切る提案にして」と明記 |
いちばん大事なのは7の「使い切ること」。この一文がないと、AIは平気で「なすは半分だけ使います」と提案してきます。使い切りを条件にすると、「残りのなすは副菜に回す」ところまで考えてくれます。
🤖 実演:ある日の冷蔵庫で試してみた
ある日の冷蔵庫の中身を、見たまま書き出してAIに渡しました。
豚こま切れ150g、使いかけの豆腐半丁、卵2個。
大人2人分、30分以内、フライパンと電子レンジが使えます。
この食材をできるだけ使い切る晩ごはんを提案してください。
返ってきたのは、方向性の違う3案。
なすと豚こまの味噌炒め+レンジ蒸しピーマンのおかか和え
定番で外さない
豆腐と卵でかさ増しするチャンプルー風炒め
意外な組み合わせ
ミニトマトとピーマンの卵炒めをのせたワンプレート飯
洗い物最小
注目したいのは、「何を作るか」を考える時間がほぼゼロになること。献立の悩みが「3案から選ぶ」に変わります。
ただし、AIの提案をそのまま信じるのは早計です。量の感覚がずれていたり、工程が一部抜けていたりすることもあります。最後に判断するのは、いつも台所に立っているあなた自身。この「見極め方」は次回Vol.2で詳しく扱います。
直売所や野菜BOXで出会う「見慣れぬ旬野菜」も同じです。名前は知っているけど使い方が分からない野菜こそ、AIの逆引きがいちばん効きます。
📋 コピペで使える:冷蔵庫使い切りプロンプト
今夜から使える基本プロンプトです。【 】を自分の冷蔵庫に合わせて書き換えて、ChatGPTやGeminiに貼り付けてください。
あなたは家庭料理のアドバイザーです。以下の条件で、今夜の献立を3案提案してください。 ■冷蔵庫にある食材(量も) 【例:なす1本、ピーマン2個、豚こま150g、使いかけの豆腐半丁】 ■条件 ・【例:大人2人分】 ・調理時間:【例:30分以内】 ・使える器具:【例:フライパン、電子レンジ】 ・避けたいもの:【例:なし】 ・味の希望:【例:ごはんが進む味】 ■必ず守ること ・上記の食材をできるだけ使い切る提案にする(使い残しが出る場合は活用法も添える) ・家にある基本調味料(しょうゆ・味噌・砂糖・油など)以外の買い足しは提案しない ・各案に「料理名/材料と分量/手順(番号付き)/おおよその調理時間」をつける ・食品衛生上注意が必要な食材(賞味期限・加熱不足など)があれば一言添える
🍳

食材の量は「なんとなく」でOK。提案がしっくりこなければ「もっと簡単に」「和風で」と追加注文すれば何度でも作り直してくれます。冷蔵庫の写真をそのまま渡せるAIもありますが、まずは書き出す方が食材の拾い漏れがなく確実です。
🌱 ちなみに:農家さんの旬野菜でも同じことができます
この「食材から逆引きする」使い方は、直売所や野菜BOXで出会う「見慣れぬ旬野菜」とも相性抜群です。名前は知っているけど使い方が分からない野菜も、同じプロンプトに入れるだけで今夜の一皿になります。
連載の後半では、今度は農家側の目線で「消費者へのレシピ提案をAIで仕組み化する方法」も扱います。
🍽️
この「食材から考える体験」を、みんなでやってみませんか?
農家さんの旬野菜を囲んで、AIと参加者のアイデアで未来のカフェメニューを考える3時間。料理が得意でなくても、「考える」「盛り付ける」「食べて感想を言う」で参加できます。
▶ 30秒でわかる体験キッチン
2026年8月30日(日)14:00〜17:00/川崎市国際交流センター 料理室/3,300円(税込)
✅ まとめ
今回のポイント
- 「何を作ればいいか分からない」は、食材からレシピを逆引きする手段がなかっただけ。生成AIの得意領域
- AIに渡す情報の型は7つ:食材と量・人数・時間・器具・避けたいもの・味の希望・使い切ること
- 「使い切ること」を条件にすると、食材ロスを前提にした提案に変わる
- AIの提案は「3案から選ぶ叩き台」。最終判断は人(見極め方は次回Vol.2で)
- Vol.1
今、冷蔵庫にある食材で。AIに「今夜の一皿」を考えてもらう方法
今回 - Vol.2
AIのレシピ案を「本当に使えるレシピ」に変える判定術
近日公開 - Vol.3
農家がAIで「消費者へのレシピ提案」を仕組み化する方法
近日公開 - Vol.4
AIレシピは“人の舌”に勝てるか?実験計画書を公開します
近日公開 - Vol.5
実際にできたレシピ、全部見せます
近日公開
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この記事へのご感想や、「こんなAI活用を知りたい」というリクエストをお待ちしています。
最後までお読みいただきありがとうございます。農業AI通信では、農家さんと生活者の「困った」を解決するAI活用情報を発信しています。
📂 AI×レシピ探究シリーズ(全4回)
- Vol.1
今、冷蔵庫にある食材で。 AIに「今夜の一皿」を考えてもらう方法
📍 今回 - Vol.2AIのレシピ案を「本当に使えるレシピ」に変える判定術✅ 公開済み
- Vol.3農家がAIで「消費者へのレシピ提案」を仕組み化する方法✅ 公開済み
- Vol.4AIレシピは“人の舌”に勝てるか?実験計画書を公開します✅ 公開済み
※ 本記事の一部はAIを活用して執筆しています。AIが提案するレシピは、食材の状態・加熱・アレルギーなど食品衛生上の最終確認をご自身で行ってください。

