🌽 AIがトウモロコシを育てた? ── 「Proof of Corn」が示す農業の未来
AIは畑に立てない。でも、畑を”指揮”することはできた。

「チャットで質問に答えてくれるのは便利だけど、畑の土は触れないでしょ」
「現場の作業は結局、人間がやるしかない」
……その通りです。AIはトラクターに乗れませんし、種も蒔けません。
でも、2026年1月、アメリカで「じゃあ、AIにトウモロコシを育てさせてみよう」という実験が始まりました。
その名も 「Proof of Corn(プルーフ・オブ・コーン)」。
直訳すると「トウモロコシの証明」。AIが本当に農業を動かせるのか、トウモロコシ栽培で証明してみせる──という壮大な挑戦です。
- 「Proof of Corn」とは何か(3分で理解)
- AIは農業の「何を」担当したのか
- この事例から、日本の農家が学べること
🌱 きっかけは、友人同士の”口げんか”
話は2026年1月21日、サンフランシスコの街角から始まります。
IT起業家の Seth Goldstein(セス・ゴールドスタイン) さんが、こう豪語しました。
「今の時代、パソコンの前に座っているだけで何でもできる。」
「じゃあ、トウモロコシは育てられるか? それは物理的なことだぞ。」
「やってやるよ。土地をネットで借りて、人を雇って、全部AIで指揮する。」
この”口げんか”から、本当にプロジェクトが動き出したのです。
🚜 農業でたとえると、何が起きた?
経験と勘をフル活用。これが農業の基本。
誰に何をいつ頼むか、全部AIが決める。
農業法人でいえば、社長が現場に出ずに電話とメールだけで農場を回している状態。
ただし、その”社長”がAIだった、という話です。
📋 AIは具体的に何をした?
使われたAIは Claude Code(クロード・コード) というツールです。このAIが、以下の工程を「指揮」しました。
AI指示
AI選定
AI採用
AI判断
AI公開
ポイントは、AIが一度も土を触っていないこと。
AIの仕事は「判断」と「手配」だけ。実際に手を動かすのは、すべて人間です。
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📡 センサー
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👷 雇用
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🌱 栽培
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📊 記録
🎯 最終ゴールが面白い
このプロジェクトの最終目標は、2026年8月2日、ニューヨークの農家市場で焼きトウモロコシを売ることです。
AI to Table:Union Square Farmers Market
直売所で「このトマト、うちの畑で採れたよ」と伝えるのと同じ感覚で、「このトウモロコシ、AIが育てたよ」と伝えるわけです。
🤔 「それって、本当にAIが育てたと言えるの?」
正直にお伝えすると、この点については世界中で議論が起きています。
海外のIT掲示板(Hacker News)では、476ポイント・307コメントもの議論になりました。
- AIが人・モノ・カネを束ねて現実の農業を回せることの証明だ
- すべてのログがオープンソースで公開されている透明性がいい
- 結局セスさんが指示を出して、AIはアシスタントに過ぎないのでは?
- 人間がやっている部分と、AIがやっている部分の線引きが曖昧
「AIが農業を完全に自動化した」という話ではありません。あくまで 「AIが農業のマネジメント層を代替できるか」の実験 です。畑に立つ人間は必要ですし、現場の判断が要る場面もあります。過度な期待は禁物ですが、「AIにできる仕事の範囲が広がっている」ことは間違いありません。
🌾 日本の農家にとって、何が参考になる?
「アメリカの大規模農場の話でしょ? うちには関係ないよ」
そう感じるかもしれません。でも、エッセンスは小規模農家にも使えます。
AIは「手を動かす」のではなく、「段取りを組む」のが得意。
これ、農業の現場にも心当たりがありませんか?
こういった 「判断」と「段取り」の部分は、AIに任せられる可能性がある ということです。
AIに「こんなツール作って」と日本語で話しかけるだけで、アプリが作れる方法です。プログラミング知識は不要。
👉 詳しくは:「もうコードは不要!農家が知っておきたい『Vibe Coding』超入門」
✅ 今日から試せる!5分アクション
👇 まずはこれだけやってみましょう。
- 自分の農作業の中で、「判断」と「段取り」に時間がかかっていること を1つ思い浮かべる
- それを 「○○のデータを見て、△△を判断してくれるAIがあったら便利」 という形に言い換えてみる
- メモに書き留めておく
Proof of Cornが5エーカーの畑で始めたことも、最初はこの1行のメモからでした。
まとめ
- Proof of Corn = AIにトウモロコシ栽培を「指揮」させる実験プロジェクト
- AIは 畑に立たない。土地の手配、作業者の雇用、栽培判断など 「段取り」を担当
- 最終目標は 2026年8月、ニューヨークの市場で焼きトウモロコシを販売 すること
- 世界中で 「本当にAIが育てたと言えるのか?」 の議論が続いている
- 日本の農家にとっての学び:AIは「手を動かす」のではなく「段取りを組む」のが得意
- まずは自分の農作業の 「判断」と「段取り」 を1つ言語化してみよう
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