エンジニアが「オリーブ農家」になった理由! 兼業×AIで切り拓く、これからの農業のかたち
── 神奈川発、兼業オリーブ農家のAI活用術
「農業でAIを活用する」と聞くと、大規模農場のドローンや高価なスマート機器を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし今回お話を伺ったあまからさんは、オリーブ200鉢を育てる兼業農家。誰でも使える無料・低価格のAIツールを“栽培の相棒”として使いこなしています。
新シリーズ「兼業オリーブ農家編」第1回は、あまからさんがどんな経歴の持ち主で、なぜオリーブ栽培にたどり着いたのかという背景を中心に、AI活用の一例として自ら名付けた「オリーブ診療所」の取り組みをご紹介します。
スマート農業のエンジニアが、なぜ「オリーブ農家」になったのか
本業の知見と兼業農家コミュニティを起点に、AIを”栽培の相棒”にしていくあまからさんの歩みを追います。
🧑🌾 農家プロフィール
| お名前 | あまから |
|---|---|
| 本業 | スマート農業 遠隔操作システム開発エンジニア |
| 栽培品目 | オリーブ(ポット栽培 200鉢) |
| 栽培歴 | 約2年 |
| 農地 | 神奈川県横浜市近郊(農業法人経由) |
| 学びの場 | チバニアン兼業農学校(千葉県睦沢町) |
実家は農業と無縁。本業はスマート農業の遠隔操作システム開発エンジニアというあまからさんが、なぜオリーブ200鉢を育てる兼業農家になったのか。その原体験と歩みを追います。
🎯 この記事でわかること
- 本業はスマート農業のエンジニア。実家は農業と無関係だった経歴
- 就農準備・農地確保の入り口になった「チバニアン兼業農学校」との出会い
- 農業法人の「1スタッフ」として畑を借りるという選択
- 自作の「オリーブ診療所」で、葉の不調をAIと一緒に診断する取り組み
💻 1. 本業はスマート農業のエンジニア。でも実家は農業と無関係
あまからさんの本業は、スマート農業に関わる遠隔操作システムの開発です。そのルーツは2000年代の遠隔操作システムにまで遡り、スマート農業の分野には約10年前から携わってきました。AIブームの盛り上がりと停滞の波を、技術者として肌で感じてきた世代です。
意外なことに、実家は農業とはまったく無縁です。ただし、原体験はありました。小学生時代、長野の親戚宅で農作業を手伝った経験です。当時から「農業は楽しい」と感じられる子供だったそうで、その記憶が今回の兼業就農のどこかに息づいているのかもしれません。
スマート農業の仕事を通じて「農業は、知らないと分からないことがあまりに多い」と実感したことが、逆に栽培そのものへの興味に火をつけました。「システムを作る側」から「実際に育てる側」へ ── 技術者ならではの好奇心が、あまからさんを畑へと向かわせたのです。
🏫 2. 兼業農家コミュニティとの出会い ── 学びの入り口は「農家の学校」
とはいえ、いきなり本格的な就農を目指したわけではありません。チバニアン兼業農学校に参加する以前にも、有機農家指導の塾に通ったり、シェア畑を利用したりしながら、少しずつ農業との距離を縮めていきました。そうした助走を経て、あまからさんの就農準備と農地を借りる入り口になったのが、千葉にある「チバニアン兼業農学校」でした。
🌾 チバニアン兼業農学校とは?
千葉県睦沢町にある、仕事を辞めずに農業を始めたい人に向けた”兼業就農”専門の学校。未経験・年齢を問わず、週一からの現実的なペースで新規就農を目指せるのが特徴で、栽培技術の指導に加えて、農地・融資・補助金の紹介まで受けられます。校名は、千葉にあることと、地磁気逆転で知られる世界的地層「チバニアン」にちなみ、”人生軸を大きく転換する”という願いが込められています。
当時、神奈川在住だったあまからさんは、千葉まで(時には茨城まで)足を運びながら学びを深めていきました。
🚜 3. 農地はどう手に入れた? ── 農業法人の「1スタッフ」という選択
農業を始めるうえで最大のハードルのひとつが「農地の確保」です。あまからさんはこの学校を入り口に、農業法人の1スタッフとして参加し、区画を任される形で畑を借りるという方法をとりました。栽培のノウハウを学びながら、実践の場も確保できる、いわば一石二鳥のルートです。
現在は法人経由で横浜に畑を確保。自宅から車で20〜30分の距離にあり、定期的に通いながら、基本は自力で運営しています。
🫒 4. オリーブ200鉢に「一点集中」
その畑であまからさんが育てているのが、オリーブ200鉢です。仲間には稲作や畑作を並行する人もいるなか、「あれもこれもと手を広げず、まずオリーブを成功させてから」という一点集中の方針を貫いています。
栽培歴は約2年。オリーブは苗木から実をつけ始めるまで3〜5年かかるため、収穫はまだこれからです。将来的には鉢植え(ポット栽培)から地植えに移行し、オリーブを長く残せる資産として育て、ゆくゆくはオリーブオイルの生産まで見据えています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 栽培品目 | オリーブ(ポット栽培) |
| 鉢数 | 200鉢 |
| 栽培歴 | 約2年 |
| 収穫見込み | 苗木から3〜5年、収穫はこれから |
| 将来構想 | 鉢植え→地植え移行、ゆくゆくはオリーブオイル生産 |
こうした収益化までの長期計画づくりにも、AIが一役買っています。多数の文献を読み込ませたNotebookLM上に「オリーブ栽培検討」と題したノートブックを作り、収穫量の現実的な試算や、地植えへの移行を含めた育成方針を検討しているのです。
🩺 5. AI活用事例:自作の「オリーブ診療所」で葉の不調を診断する
そんなあまからさんのAI活用の一例が、GoogleのAIツール「NotebookLM」を使った、その名も「オリーブ診療所」です。
栽培を独学で進めていると、必ずぶつかるのが「葉の調子が悪いが、原因が分からない」という壁。師匠のような存在に毎回聞ける環境があれば理想ですが、兼業農家にはその時間も機会も限られます。
葉の病気や土壌に関する文献PDFを自分で集めてNotebookLMに読み込ませ、症状の写真を添えて「診断」させる仕組みです。

実際の診断画面では、不調のある葉の写真から「葉の裏の隆起」「表面の黄変」といった症状を読み取り、エデマ(浮腫)などの生理障害や害虫被害といった可能性を、水やりの見直しや水はけの改善といった対処法とあわせて提示してくれます。
別の葉の課題は今も未解決で、原因を検討中とのこと。またAIの回答の信頼性を保つには「どの文献を与えるかを自分で見極める力」が使い手側に求められる、というのが実感だそうです。情報源を自分で絞り込んで与えられるNotebookLMは、その点で診断用途に向いているツールだとあまからさんは評価しています。
あまからさんは「あまから」の名前で、note・Xでの発信をスタートしています。連載で紹介した取り組みのその後や日々の栽培記録は、ぜひこちらからご覧ください。
まとめ
- 本業:スマート農業の遠隔操作システム開発エンジニア。実家は農業と無縁
- 学びの入り口:チバニアン兼業農学校との出会いが、就農準備・農地確保のきっかけに
- 農地確保:農業法人の「1スタッフ」として参加し、実践の場を確保
- 栽培方針:オリーブ200鉢に一点集中。長期計画にもNotebookLMを活用
- AI活用:自作の「オリーブ診療所」で、葉の不調をAIと一緒に診断
⏱ 今日からできる5分アクション
あまからさんも、最初はNotebookLMに文献を1本読み込ませるところから始めました。あなたも、気になっている栽培の悩みを1つ、AIに聞いてみませんか?
- 今、栽培で「原因が分からず困っていること」は?
(例:葉の変色、生育の遅れ、害虫の被害) - その症状が分かる写真や、関連する文献はある?
(例:スマホの写真、農業関連の資料PDF) - NotebookLMやChatGPTに、症状の写真と文献を渡して聞いてみる
(例:「この葉の症状の原因は?」)
📂 あまからさんのAI・IoT実践録シリーズ(全3回・完結)
- Vol.1
エンジニアが「オリーブ農家」になった理由
📍 今回 - Vol.2
師匠をAIで代替できるか ── 剪定に泣いた1年目と自作トレーニングアプリ
✅ 公開済み - Vol.3
監視カメラとDIYが拓く”遠隔農業”
✅ 公開済み
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※ この記事はAIツール(ChatGPT・Claude等)を活用して作成し、編集部が内容を確認・編集しています。プライバシー保護のため、お名前は仮名を使用しています。

