「うちの経費率って高い?」──農水省統計×AIで”よそと比べる”最初の一歩
新規就農者向けAI特集|営農類型別統計×AIで自分の経費率をベンチマークする
「肥料も燃料も値上がりしてる気がする──でも、それって”普通”なの?」新規就農1〜3年目で一番多い悩みが、比較対象がないまま経営判断しているということ。隣の農家の数字は聞けないし、自分の経費が高いのか安いのか分からない。
実は、農林水産省が毎年公表している「営農類型別経営統計」を使えば、全国平均と自分の数字をカンタンに比較できます。この記事では、統計の数字をAIに渡して”うちの立ち位置”を教えてもらう方法を、3ステップで紹介します。
AIの分析結果はあくまで参考情報です。統計データは地域差・規模差が大きく、平均=正解ではありません。経営判断は必ず自分の状況を踏まえて行ってください。
📋 やることは3ステップだけ
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🌾 農業の場合だと「土壌診断と同じ。まず数値を測って、基準値と比べて、足りないものを補う」。経営も”診断→比較→改善”の流れは一緒です。
📊 「営農類型別経営統計」って何?
農水省が毎年公表する、農業経営の”全国平均レポート”のようなものです。営農タイプ別に、売上・経費・所得の平均値が分かります。
この統計は「露地野菜」「施設野菜」「果樹」「水稲」など営農タイプ別に分かれています。自分に近いタイプを選べば、同じジャンルの農家の平均と比較できます。
🔍 統計データの見つけ方(2分で完了)
方法A:AIに直接聞く(おすすめ)
ChatGPT や Claude に「農林水産省の営農類型別経営統計で、露地野菜の全国平均データを教えて」と聞くだけで、主要な数値を回答してくれます。
⚠️ AIの回答は最新年度とズレることがあります。正確な年度が必要な場合は方法Bへ。
方法B:e-Stat で検索する
- e-Stat(政府統計ポータル)にアクセス
- 検索窓に「営農類型別経営統計」と入力
- 最新年度のデータを選択 → 自分の営農類型の行を確認
💡 PDFが重いときは、ダウンロードしてAIに「露地野菜の項目だけ抜き出して」と頼むとラクです。
AIに経費率を評価してもらう
以下のプロンプトをコピーして、{ } の部分を自分の数字に書き換えてください。営農類型の全国平均データはAIが自動で参照してくれます。
🌾 農業の場合だと「確定申告書の”収支内訳書”を手元に置いておけば、数字はすぐ分かる」。難しい計算は不要で、数字を写すだけでOKです。
農林水産省「営農類型別経営統計」の全国平均データを参照して、以下の【私の経営データ】と比較・評価してください。
【私の経営データ】
・営農類型:{例:露地野菜}
・農業粗収益(年間売上):{例:480万円}
・農業経営費(年間経費):{例:370万円}
・主な経費の内訳:
– 肥料費:{例:90万円}
– 燃料動力費:{例:35万円}
– 雇用労賃:{例:80万円}
– 農機具費:{例:45万円}
– 出荷経費:{例:50万円}
– その他:{例:70万円}以下の形式で出力してください:■ 経費率の比較
・私の経費率 vs 全国平均(高い/低い/同水準)と、その差
■ 注目すべき経費項目トップ3
・全国平均と比べて差が大きい項目を3つ挙げ、それぞれ考えられる原因を1行で
■ 明日からできるアクション
・改善の優先順位が高い順に、具体的な打ち手を3つ(各1〜2行)
■ この分析の注意点
・統計との比較で気をつけるべきポイントを2〜3行で
使用例:露地野菜農家(就農2年目)の場合
農林水産省「営農類型別経営統計」の全国平均データを参照して、以下の【私の経営データ】と比較・評価してください。
【私の経営データ】
・営農類型:露地野菜
・農業粗収益(年間売上):480万円
・農業経営費(年間経費):370万円
・主な経費の内訳:
– 肥料費:90万円
– 燃料動力費:35万円
– 雇用労賃:80万円
– 農機具費:45万円
– 出荷経費:50万円
– その他:70万円以下の形式で出力してください:■ 経費率の比較
・私の経費率 vs 全国平均(高い/低い/同水準)と、その差
■ 注目すべき経費項目トップ3
・全国平均と比べて差が大きい項目を3つ挙げ、それぞれ考えられる原因を1行で
■ 明日からできるアクション
・改善の優先順位が高い順に、具体的な打ち手を3つ(各1〜2行)
■ この分析の注意点
・統計との比較で気をつけるべきポイントを2〜3行で
AIの出力イメージ

📊 分析の概要(入力例の場合)
→ 判定:やや高め(全国平均より約3.6ポイント高い)
※全国平均は露地野菜作経営・主業経営体の令和6年速報値(農業粗収益2,250万円、農業経営費1,654万円)を参照
vs
平均 8.5%
+15.8pt
施肥設計が経験則中心で、銘柄数や投入回数が多い可能性
vs
平均 13.3%
+8.3pt
収穫・選別・荷造りの手作業比率が高く、繁忙期の人手依存が強い可能性
vs
平均 5.5%
+4.0pt
灌水・運搬・保冷、または機械の老朽化による燃費悪化の可能性
直近1作分で「10a当たり施肥量・肥料銘柄・単価・収量」を整理。土壌診断と照らし、不要な銘柄・重複投入を削る
雇用時間を「収穫・選別・荷造り・出荷」に分け、1時間当たり処理量を記録。遅い工程だけを改善する
軽トラ・管理機・ポンプ・保冷庫を用途別に分け、1か月だけ給油・電気使用を記録して削減余地を把握
- 営農類型別統計は全国平均のため、作付面積・販路・地域単価が違うとそのまま横並び比較はできない
- 費目トップ3は「厳密な査定値」ではなく、改善優先順位を決めるための実務的な目安として参照
📋
⚠️ やりがちな失敗パターン
「平均=正解」と思い込む
統計はあくまで参考値。地域差・規模差・作型の違いで大きくブレます。「だいたいの立ち位置」を知るためのものと割り切りましょう。
経費の範囲がバラバラのまま比較する
家事按分(自宅兼事務所の電気代など)や減価償却を含めるかどうかで数字は変わります。確定申告書の「農業経営費合計」を使うのが一番ブレにくいです。
一度やって満足してしまう
経費率は年ごとに変わります。確定申告が終わったタイミングで年1回チェックするだけで、経営の変化に早く気づけます。
🌾 「定植後のモニタリングと同じ。1回測って終わりじゃなく、定期的にチェックするから異変に気づける」
✅ まとめ
- 比較対象を持つだけで、経営判断の質が変わる
- 完璧な分析は不要。「大きくズレてる項目はどこか?」が分かればOK
- 必要なのは確定申告書の数字とAIへのコピペだけ
- 年1回、確定申告後に“定点チェック”する習慣をつけよう
✅ 今日から試せる!5分アクション
- 確定申告書の「収支内訳書」を手元に用意する
- 「農業粗収益」と「農業経営費」の数字をメモする
- 上の「プロンプト」をコピーして、自分の数字を入力する
- ChatGPTやGeminiに貼り付けて、経費率の評価を見てみる
🔍 あなたに合った「次の一歩」を見つけよう
経費率の立ち位置が分かったら、次は「何から改善するか」を整理する番です。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
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📚 この特集の記事一覧
- 第1回:🌾 「AIが気になるけど何から?」に答える──新規就農×AI活用の入口ガイド
- 第2回:「何を書けばいいか分からない」を解消──事業計画をAIで組み立てる3ステップ
- 第3回:「どこに何を出せばいいか分からない」を解消! 届出・認定手続きをAIで整理する3ステップ
- 第4回:繁忙期のパート募集から労災保険まで──”人を雇う書類”をAIで準備する
- 第5回:「同じ野菜なのに、あの人のだけ売れる」の正体──直売所POPをAIでサクッと制作
- 第6回:食べチョク?ポケマル?BASE?──”自分に合うEC”をAIに聞いてみた
- 第7回:「うちの経費率って高い?」──農水省統計×AIで”よそと比べる”最初の一歩(この記事)
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