【第5弾】大分県宇佐市「ひろしま農園」自走編──「Wi-Fiの仕組みも知らなかった」農家が、 AIに聞いて自分で問題を解決した日

🍅 全国金賞トマト農家「ひろしま農園」シリーズ(全13回)

🌱 シーズン1(全6回・完結)

  1. 【第1弾】大分県宇佐市「ひろしま農園」紹介編 ── 全国金賞トマト農家の、 知られざる"アナログ経営"
  2. 【第2弾】大分県宇佐市「ひろしま農園」試行錯誤編 ── デジタルに縁がなかった夫婦が、 Apple WatchとAIで走り出した日
  3. 【第3弾】大分県宇佐市「ひろしま農園」実装編 ── 超アナログ夫婦が、 IoTセンサーのセットアップをやり遂げた日
  4. 【第4弾】大分県宇佐市「ひろしま農園」始動編──スプレッドシートに刻まれた最初のデータ
  5. 【第5弾】大分県宇佐市「ひろしま農園」自走編──「Wi-Fiの仕組みも知らなかった」農家が、 AIに聞いて自分で問題を解決した日 ← 今ここ
  6. 【第6弾】大分県宇佐市「ひろしま農園」発見編──同じ数字が並ぶ違和感から始まった、"信頼できるデータづくり"への新たな一歩

🍅 シーズン2(全7回)

  1. 【第7弾】銅賞の通知が届いた翌朝、ひろしま農園が挑戦したのは"直売所用POP制作"
  2. 【第8弾】5つのAIを渡り歩いた末、ひろしま農園に残った一行
  3. 【第9弾】素朴な原稿が、デザイナーの机に届くまで
  4. 【第10弾】下葉が黄色い、これは何の不調? AIの4候補と、農家の現場感の答え合わせ
  5. 【第11弾】正解を1つに決めない! 同じ問いを3つのAIに投げて見えたもの
  6. 【第12弾】動画で"農業マニュアル"がつくれる! 農家の勘と経験を、どうやって引き継ぐか
  7. 【第13弾】"いつでも動ける"を、AIと準備しておく! 雇用契約書のひな型から、季節POPの引き出しまで

🍅 連載:ひろしま農園の挑戦 ── 金賞トマト農家が、数字で”勘”を超える日
Vol.5

🛠 自走レポート
🏅 メディアアンバサダー第1期
中級

「Wi-Fiの仕組みも知らなかった」農家が、AIに聞いて自分で問題を解決した日

── ひろしま農園 × 農業AI通信 「自走編」/ 3週間で起きた、もうひとつの変化

今回のテーマ

仕組みは動き始めた。でも、そこからが本当のスタート。

中継機の発熱、パソコンの接続不良、2.4GHz帯の混雑── IoT導入後に押し寄せた”リアルなトラブル”を、ひろしま農園さんは自らGeminiに質問し、原因を3つ特定し、5GHzへの切り替えで自力解決した。3週間前まで「Wi-Fiの仕組みも知らなかった」方が。「教えてもらう」から「自分で調べる」へ、最も大きな変化が起きた3週間を追う。

第4弾で、スプレッドシートに初めてデータが刻まれた。15分おきに温度・湿度が記録され、毎朝メールでレポートが届く。仕組みは動き始めた。

しかし、仕組みが動き始めると、次の課題が現れる。中継機が昼過ぎにエラーを出す。倉庫のパソコンが繋がらなくなる。ハウスの中は高温で、機器が熱を持つ。ここからの展開が、私の想像を超えた。

ひろしま農園さんは、自ら生成AI「Gemini(Google)」に質問し、原因を3つ特定し、パソコンの接続先を5GHzに切り替えて解決した。3週間前まで「Wi-Fiの仕組みも知らなかった」方が。

今回は、IoT導入後に起きたリアルなトラブルと、「自ら調べて解決する」力を手に入れた瞬間を追っていきます。

🍅

セクション① 仕組みは動いた。でも課題は続く

第4弾でデータ取得が始まり、毎朝のメールレポートも届くようになった。ひろしま農園さんのスマホには、ハウスの温度がリアルタイムで表示されている。日次サマリーではご夫婦で前日の温度推移を確認し、「我が農園の可視化のスタート」と前向きに受け止めてくれた。

しかし、仕組みが動き始めてから新たな課題が見えてきた。

  1. 4月12日
    中継機エラー

    SwitchBotアプリで中継機2(新ハウス奥付近)のエラーを検知。中継機が熱を持っていた。ひろしま農園さんは電源を差し抜きして復旧させた。

  2. 4月13日 11:06
    センサー途絶

    温度センサーのデータが1回途切れた。15分後の11:21には復旧。データ欠損は1件のみ。

  3. 4月中旬
    断続エラー

    中継機が昼過ぎと夕方に時々エラーを出すように。倉庫のパソコンも一時的に繋がらなくなった。

IoTは「設置して終わり」ではない。動き始めてからが本当のスタートだ。


セクション② 自分で調べる── Geminiに聞いた3つの原因

ここで私が驚いたのは、ひろしま農園さんの次の行動だった。

私に聞く前に、自らAI(Gemini)に質問し、原因を調査した。

3週間前、こう語っていた方だ。

wifiの根本的な仕組みも知らず、繋げばどこでも電波が届くと思っていました

── ひろしま農園さん(3週間前)

そんな方が、Wi-Fi中継機のトラブルの原因をAIに聞き、3つの原因候補を特定した。

🤖 Gemini調査結果
Wi-Fi中継機が断続的にエラーを出す原因
  1. 01

    2.4GHz帯の過密状態と干渉

    複数の機器が同じ周波数帯を使い、干渉が発生

  2. 02

    気象・湿度の変化

    ハウス内の温度・湿度(水蒸気)の急激な変化が電波に影響

  3. 03

    中継機自体の限界

    10Gbps光回線を2.4GHzで中継する構成がボトルネック

これは技術的にも的確な分析だ。特に「2.4GHz帯の過密」「ハウス内の高温環境による通信品質の低下」は、農業IoTの現場で実際に起きやすい問題。

そしてさらに驚いたのは、自分で解決まで持っていったこと。


セクション③ 2.4GHzと5GHz── 自分で解決した瞬間

Geminiの回答をもとに、ひろしま農園さんはこう考えた。

中継機もパソコンも同じ2.4GHzに繋がっている。パソコンを5GHzに切り替えれば、2.4GHzの混雑が解消するのでは。

結果── パソコンを5GHzに繋ぎ直すことで、パソコンの接続問題は解決した。そしてこの過程で、「周波数帯を分けて使うこともできる」ことを知った。

3週間前

「Wi-Fiを繋げば
どこでも電波が届く
と思っていた」

現在

「2.4GHzと5GHzの違いを理解し、
用途に応じて使い分けている」

この変化を、「デジタル化」と呼ぶのだと思う。

ツールを入れることがデジタル化ではない。問題が起きたときに、自分で調べて、自分で判断できるようになること。それが本当の意味での「デジタルの力を手に入れた」瞬間だ。


セクション④ 「調べ方を知る」ことの価値

ひろしま農園さんが、以前、語ってくれた言葉がある。

AIを学び始めた11月ごろから YouTube, セミナー, AIを知る機会に何度も出かけて行きました。
そこでは、往復2時間かけて セキュリティー設置の質問も二つ三つしかできない自分がいました

── ひろしま農園さん

往復2時間のセミナーで、質問が二つ三つ。立ち止まるたびに時間がかかり、挫折しかけた。

それが今── スマホからGeminiに聞いて、即座に答えを得て、自分で対処する。

「調べ方を知る」ことは、「答えを知る」より何倍も価値がある。

ツールの使い方は変わる。Wi-Fiの規格も変わる。でも「わからないことをAIに聞いて、自分で判断する」というスキルは、どんな変化にも対応できる。

ひろしま農園さんはこう続けた。

コピーと貼り付けと検索しかできない私が、普通では絶対に辿り着けなかったであろうことが自分に起きていることに、驚きの日々です

── ひろしま農園さん

辿り着いたのは「答え」だけではない。「自分で調べて解決する方法」に辿り着いた。これが、この連載を通じて起きた最大の変化かもしれない。


まとめ

  • テーマ:IoT導入後のトラブル対応と、「自分で調べて解決する力」の獲得
  • 起きたこと:中継機の発熱・エラー、パソコンの接続不良、2.4GHz帯の混雑
  • ひろしま農園さんがやったこと:自らGeminiに質問 → 原因3つを特定 → パソコンを5GHzに切り替え → 解決
  • 3週間前との比較:「Wi-Fiの仕組みも知らなかった」→「2.4GHzと5GHzを使い分けている」
  • 本質:ツールの導入がゴールではない。問題を自分で調べて解決できるようになることが本当のデジタル化

⏱ 5分で試せるアクション

今日のチャレンジ:困っていることを、AIに聞いてみよう。

何でもいい。「ハウスの換気のタイミングがわからない」「肥料の量の目安を知りたい」「出荷先への連絡文を作りたい」──

  1. スマホでGemini(またはChatGPT)を開く
  2. 困っていることを、そのまま話し言葉で入力する
  3. 返ってきた答えを読んで、「もう少し詳しく」「別の方法は?」と追加で聞く

ひろしま農園さんも最初は「コピーと貼り付けと検索しかできない」と言っていた。でも今は、Wi-FiのトラブルをAIで解決している。最初の一歩は「聞いてみる」だけ。

🔜 次回予告(第6弾「データの質を守る」)

同じ数字が並ぶ違和感から始まった、
“信頼できるデータづくり”への新たな一歩

自分でトラブルを解決できるようになったひろしま農園さん。次に見つけたのは、「温度の数字が、同じまま動かない時間帯がある」という違和感だった。スプレッドシートを眺めていて気づく、ほんの小さな異変。しかしそこには、IoTの”見えないブラックボックス”が潜んでいた。

第6弾では、データそのものの信頼性をどう守るか──「記録されている」から「信じられる」へ、もう一段進化する過程を追う。

🎬 シリーズを振り返って ── 3月19日の応募文から、ここまで

3月19日に届いた1通の応募文から始まった物語。

Vol.1
全国金賞の腕、昭和のままの経営

全国金賞の腕を持ちながら「経営は昭和のまま」だった夫婦の覚悟を聞いた。

Vol.2
試行錯誤の5ヶ月

AIに泣きながら向き合い、Apple Watchで作業日誌をデジタル化し、3つのAIに機材を聞いた試行錯誤。

Vol.3
Wi-Fiの壁を越えた14日間

Wi-Fiの壁を越え、センサーのセットアップを完了させ、GASスクリプトを構築した。

Vol.4
スプレッドシートに刻まれた最初の1行

「15.7℃、49%」── 積算温度の自動計算が動き始めた。

Vol.5
「教えてもらう」から「自分で調べる」へ

IoT導入後のトラブルを自らAIに聞いて解決した。連載を通じて最も大きな変化がここにある。

📮 応募文のあの言葉

「エクセルすら使えない私たちだからこそ、AIの力を借りて劇的に変われるのではないか」

あの応募文の言葉に、今なら確信を持って答えられる。変わった。

IoTセンサーの導入だけでなく、「わからないことをAIに聞いて、自分で解決する」力を手に入れた。これは、どんなツールが変わっても失われない力だ。

ハウスの温度データは今も15分おきに蓄積されている。積算温度のグラフが描かれ、「来週○ケース出せます」とスーパーに伝えられる日が来るのか── その物語は、もうひろしま農園さんご夫婦の手の中にある。

📂 ひろしま農園シリーズ(全13回・完結)

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  11. Vol.11診断②中級|正解を1つに決めない! 同じ問いを3つのAIに投げて見えたもの🍅 公開済み
  12. Vol.12組織①入門|動画で”農業マニュアル”がつくれる! 農家の勘と経験を、どうやって引き継ぐか🍅 公開済み
  13. Vol.13組織②応用|”いつでも動ける”を、AIと準備しておく! 雇用契約書のひな型から、季節POPの引き出しまで🍅 公開済み
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※ この記事はAIツール(ChatGPT・Claude等)を活用して作成し、編集部が内容を確認・編集しています。正確性には十分配慮していますが、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

この記事は農家の皆さんのAI活用を応援するために作成しました。
ご質問やご感想があれば、ぜひお寄せください。

© 2026 農業AI通信 / Metagri研究所

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