【第3弾】大分県宇佐市「ひろしま農園」実装編 ── 超アナログ夫婦が、 IoTセンサーのセットアップをやり遂げた日

🍅 連載:ひろしま農園の挑戦 ── 金賞トマト農家が、数字で”勘”を超える日
Vol.3

🛠 実装レポート
🏅 メディアアンバサダー第1期
中級

超アナログ夫婦が、
IoTセンサーのセットアップをやり遂げた日

── ひろしま農園 × 農業AI通信 「実装編」/ 打ち合わせから14日間の記録

#メディアアンバサダー
#SwitchBot
#積算温度

今回のテーマ

Wi-Fi問題の解決から、センサーセットアップ完了まで

機材は決まった。じゃあ実際にどう動かすか ── Wi-Fi、APIトークン、GASという3つの壁を、夫婦とメディア運営者が役割分担で乗り越えた14日間の実装記録。「手順さえ明確なら、誰でもできる」を証明した現場を追う。

第2弾で、3つのAIに聞いて比較検討し、ひろしま農園へ導入する温湿度の仕組みは「SwitchBot + GAS」に決まった。機材は決まった。じゃあ、実際に動かすにはどうするか。ここからが、本当の挑戦だった。

Wi-Fiが届かない。アプリの設定画面が読めない。APIトークンって何?── 次から次へと壁が現れた。でもこの夫婦は、壁が現れるたびに、翌日には乗り越えていた。

今回は、SwitchBot購入からセンサーのセットアップ完了までの実装記録を追う。Wi-Fiの壁、APIトークンという未知の概念、そして私自身のGASスクリプト構築の試行錯誤も含めて、「IoTを農業に入れる」リアルをお届けする。

🍅

🧑‍🌾 農家プロフィール


🏆
第3回 全国トマト選手権 ミディアム部門 金賞(2024年/46品中)
農園名 ひろしま農園(大分県宇佐市)
作物 トマト(11月〜6月)/フルーツトマト(3月〜5月)
栽培歴 約27年
今回のテーマ Wi-Fiの壁を越え、SwitchBotセンサーのセットアップを完了させる
🍅

📡 1. Wi-Fiの壁 ── センサーより先に解決すべきこと

第2弾で機材が決まった翌日、2026年3月26日。ひろしま農園さんから早速メッセージが届いた。

Wi-Fi中継機を買って試しました。ハウス内で繋がりました。

打ち合わせしてからすぐに動いている。この行動力に、正直驚いた。

しかし、現実は甘くなかった。ひろしま農園さんのハウスは自宅から約600m離れている。作業倉庫にドコモ光10Gの回線はあるが、Wi-Fiが届くのは倉庫周辺の20m程度。4棟あるハウスのうち、一番遠い棟まで約80m。中継機を挟んでも、障害物が多く安定しない。

⚠️ IoT導入で最初にぶつかる壁
  • 自宅 → 作業倉庫(Wi-Fi親機設置)まで 約600m
  • ハウスは倉庫から最遠で 約80m
  • トマトの葉が生い茂ると電波が通りにくい(今回初めて知った)

ここで、ひろしま農園さんはWi-Fiに詳しい知り合いに相談した。Wi-Fiの根本的な仕組みも知らなかったという。そこで知人から、こんなアドバイスをもらった。

親機をもっとハウスに近い場所に移設すれば、4棟ともカバーできるのでは

このアドバイスを受けてからの動きが早かった。すぐに電気工事業者に連絡し、4月8日に親機の移設工事を予約。打ち合わせから3日後のことだった。

「自分で全部やろうとしない」── わからないことは詳しい人に聞き、聞いたらすぐ動く。27年間トマトを作り続けてきた人の、現場で培われた判断の速さがそこにあった。

読者へのヒント

IoTセンサーを導入する前に、まず「通信インフラ」を確認しよう。ハウスでスマホのWi-Fiが繋がるか試すだけでいい。繋がらなければ、Wi-Fi中継機か、親機の移設で解決できるかもしれない。センサーを買う前に、電波を確認。これを見落とすと設備投資が無駄になる。

📦 2. SwitchBotが届いた日 ── アプリ登録からトークン取得まで

4月3日、SwitchBotの機材が届いた。

📦 今回の機材構成
防水温湿度計
× 2台
ハブミニ
× 1台
初期費用
約10,000
月額ランニング 0円

最初のステップは、SwitchBotアプリのインストールとアカウント登録。ここは比較的スムーズに完了した。

次が最初の関門だった。APIトークンの取得。

APIトークンとは、外部のプログラム(今回はGAS)がSwitchBotのデータにアクセスするための「合鍵」のようなものだ。取得方法は独特で、アプリの「アプリバージョン」を10回連続タップすると、隠し機能のように「開発者向けオプション」が現れる。

私が作成した設定手順書に沿って、ひろしま農園さんが無事に完了してくれた。取得したトークンとシークレットキーを私宛に共有してもらい、このステップは完了。

読者へのヒント

「APIトークン」と聞くと難しそうだが、実際の操作はアプリ内で数タップ。手順さえ明確なら、スマホ操作ができる人なら誰でもできる。「手順書の質」がすべてを決める。

🔧 3. ハブミニ接続・センサー登録

4月8日。電気工事でWi-Fi親機の移設が完了するこの日、ひろしま農園さんはセンサーのセットアップも同時に進めた。

✅ 4/8 当日に完了したセットアップ
  1. Wi-Fi親機の移設(電気工事業者)
    倉庫 → ハウスに近い場所へ
  2. ハブミニを電源 + 2.4GHz帯Wi-Fiに接続
    ⚠️ 5GHzには非対応
  3. 防水温湿度計 ×2 をペアリング登録
    「ハウス中央」「外側気温」と命名
  4. アプリで温湿度データの表示を確認
    クラウドへの送信OK

ここで一つ、ガイドに書いておいてよかったことがある。「5GHzのWi-Fiには対応していない」という注意書きだ。最近のルーターは5GHzが標準になっているが、SwitchBotのハブミニは2.4GHz専用。この一行がなかったら、ここで詰まっていたかもしれない。

防水温湿度計2台は、コインで裏フタを回して電池をセットし、側面ボタンを長押ししてペアリングモード。名前は「ハウス中央」「外側気温」と設定した。

そして、セットアップ完了後、ひろしま農園さんからメッセージが届いた。

おかげさまで、わかりやすい資料のおかげで
無事にセットアップできました。

「エクセルすら使えない」と応募文に書いた人が、IoTセンサーのセットアップを、手順書を見ながら完了させた。手順があれば実装は可能。これが、ひろしま農園がまた一つ証明してくれたことだ。

読者へのヒント

SwitchBotの防水温湿度計の設定に必要なのは、スマホとアプリだけ。はんだ付けも配線工事も不要。「置くだけIoT」が、もう農業の現場で使える時代になっている。

💻 4. GASスクリプト構築 ── 支援者側の試行錯誤

センサーからデータがクラウドに上がるようになった。次は、そのデータをスプレッドシートに自動記録する仕組みだ。ここからは私の担当パートになる。

使ったのは Google Apps Script(GAS)。Googleスプレッドシートに付属する無料のスクリプト環境で、SwitchBotのAPIからデータを取得してシートに書き込む仕組みが作れる。

正直に言う。私も試行錯誤の連続だった。

⚡ 支援者側がハマった3つの壁
  • HMAC-SHA256署名:SwitchBot API v1.1から必須に。トークン+タイムスタンプ+乱数をシークレットキーで署名する仕組みで、認証部分だけでAIに何度も聞いた
  • 機密情報の取り扱い:最初はトークンをコード直書きしていたが、PropertiesService方式に切り替え。スクリプトプロパティに保存して`getConfig()`経由で読み込む形に
  • デバイスリストが空:最初に`listDevices`を叩いたら空っぽ。原因は、ひろしま農園さんがまだセンサーをアプリに登録していなかったから(順序が逆だった)

このトラブルシュートも、すべてガイドに追記した。次に同じ道を通る人が、少しでも楽になるように。

読者へのヒント

GASの構築は技術的な作業だが、コードはすでにテンプレート化できる。自分で書けなくても、詳しい人に「SwitchBot × GAS × スプレッドシート」で依頼すれば、構築してもらえる。農家がやるべきは「センサーの設置」と「Wi-Fiの確保」。プログラミングは分業でいい。

🤝 5. 分業だからこそ14日で実装できた

今回の実装が14日で完了したのは、「やるべきことを、やれる人がやった」から。何でも農家が全部やるのではなく、何でも支援者が全部やるのでもない。

🧑‍🌾

ひろしま農園さん
農家側
  • ハウス内のWi-Fiテスト
  • Wi-Fi中継機の購入・設置
  • 知人への相談、電気工事業者への連絡
  • SwitchBotアプリ登録・APIトークン取得
  • ハブミニ接続、センサー2台のペアリング
  • 現場での動作確認

💻

甲斐(農業AI通信)
支援者側
  • 機材選定リサーチ(3つのAI比較)
  • Notionでのセットアップガイド作成
  • GASスクリプト構築(HMAC認証対応)
  • PropertiesServiceでのセキュア実装
  • API接続テスト、トラブルシュート
  • ガイドへのエラー対処追記

農家が「プログラミングも勉強しなきゃ」と思い込む必要はない。必要なのは、分業する相手を見つけること。

🔜 次回予告(Vol.4「始動編」)

15.7℃、49% ──
スプレッドシートに刻まれた最初の1行

ハードウェアもソフトウェアも準備が整った。次回、スプレッドシートに初めてデータが刻まれる瞬間を追う。日次サマリーの自動化、積算温度の計算、そしてひろしま農園さんが不在の間もセンサーが動き続ける── IoTの本質が見え始める。

🍅

まとめ

  • 打ち合わせ翌日:Wi-Fi中継機を即購入 → ハウス内接続テスト成功
  • 3月28日頃:親機移設の方針決定 → 電気工事業者を即手配(4/8予約)
  • 4月3日:SwitchBot機材到着(約1万円/月額0円)、アプリ登録・APIトークン取得
  • 4月8日:Wi-Fi親機移設 + ハブミニ接続 + 温湿度計2台ペアリング、全セットアップ完了
  • 並行して支援者側:HMAC認証対応・PropertiesService方式でGASスクリプトを構築
  • 14日間で実装完了:「農家の現場対応」×「支援者のプログラミング」の分業で実現

📅 実装14日間のタイムライン

3/25
打ち合わせ:テーマ「積算温度の可視化」決定
3/26
Wi-Fi中継機を即購入、ハウス内接続テスト
3/28頃
知人に相談 → 親機移設方針を決定、電気工事業者に連絡
4/3
SwitchBot機材到着、アプリ登録・APIトークン取得
4/8
Wi-Fi親機移設完了 + ハブミニ接続 + センサー2台ペアリング完了(セットアップ完了日)

🍅 今日からできる5分アクション

自分のハウス(または作業場)でスマホのWi-Fiが繋がるか、今日試してみよう。

センサーを買う前に、まず電波。ひろしま農園さんも、最初の一歩はこの「Wi-Fiテスト」でした。

  1. ハウスの中でスマホのWi-Fi設定画面を開く
  2. 自分のWi-Fiネットワークが表示されるか確認する
  3. 表示されたら接続して、ブラウザが開くか試す
    (繋がらなかったら、Wi-Fi中継機や親機移設で解決できる可能性あり)

📂 ひろしま農園シリーズ(全6回)

  1. Vol.1
    全国金賞トマト農家の、知られざる”アナログ経営”
    🍅 公開済み
  2. Vol.2
    デジタルに縁がなかった夫婦が、Apple WatchとAIで走り出した日
    🍅 公開済み
  3. Vol.3
    超アナログ夫婦が、IoTセンサーのセットアップをやり遂げた日
    📍 今回
  4. Vol.4
    15.7℃、49% ── スプレッドシートに刻まれた最初の1行
    🍅 公開予定
  5. Vol.5
    「Wi-Fiの仕組みも知らなかった」農家が、AIに聞いて自分で問題を解決した日
    🍅 公開予定
  6. Vol.6
    同じ数字が並ぶ違和感から始まった、”信頼できるデータづくり”への新たな一歩
    🍅 公開予定
🌱

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※ この記事はAIツール(ChatGPT・Claude等)を活用して作成し、編集部が内容を確認・編集しています。正確性には十分配慮していますが、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

この記事は農家の皆さんのAI活用を応援するために作成しました。
ご質問やご感想があれば、ぜひお寄せください。

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