田んぼの写真をChatGPTに見せてみた! ~広島県福山市のコシヒカリで試すAI活用~
── 広島県福山市、自家用の田んぼで試すAI活用
お米の栽培に、AIは使えるのでしょうか。今回から全2回で、広島県福山市の田んぼを訪ね、撮影した写真をChatGPTに見せてみた記録をお届けします。舞台は、自家用のお米を育てながら維持されている2つの田んぼ。品種はコシヒカリです。
第1回は、写真から田んぼの様子を読み取って記録してもらう、いちばん最初の一歩です。特別な機材もセンサーも使っていません。スマホで撮った写真を送っただけで、何がどこまで返ってくるのか。実際のやりとりのまま見ていきます。
「見る」から「記録する」へ ! 写真から読み解く
田んぼを見て「まあ順調かな」で終わっていた観察を、AIとのやりとりで項目のある記録に変えられるか。その入口を確かめます。
🎯 この記事でわかること
- 田んぼの写真をAIに見せたとき、どんな項目に整理して返ってくるか
- 実際に入力した最初の質問文の原文(専門的な指示は書いていません)
- 写真だけでは確認できないことの線引き
- 自分の田んぼや畑で試すときに、写真に添えたい3つの情報
🌾 今回の田んぼ
| 場所 | 広島県福山市 |
|---|---|
| 栽培の背景 | 自家用のお米を育てながら維持されている田んぼ |
| 対象 | 2つの田んぼ(本文では「田んぼ①」「田んぼ②」と呼びます) |
| 品種 | コシヒカリ |
| 記録した日 | 2026年9月12日 |
| 使ったAI | ChatGPT(写真を添付して質問) |
🚜 1. お米づくりにAIは使えるか、現地で試してみました
農業AI通信では、これまで施設栽培や果樹でのAI活用を取り上げてきました。では、水田ではどうでしょうか。センサーも管理システムも入っていない、ごく普通の田んぼで、手元のスマホとAIだけで何ができるのか。それを確かめるために、広島県福山市の田んぼを訪ねました。
この田んぼは、販売用ではなく自家用のお米を育てながら維持されているものです。9月12日、稲は穂が出そろい、収穫に向かっていく時期に入っていました。

田んぼを前にして最初に思ったのは、「これ、自分の目で何が分かっているんだろう」ということでした。緑が濃い、穂が垂れている。そこまでは見えます。けれど、それが今どういう段階なのかを言葉にしようとすると、うまく出てきません。そこで、写真をそのままChatGPTに渡してみることにしました。
📷 2. 最初の依頼は「写真から読み取って記録して」
実際に入力したのは、次の5行です。プロンプトの型を調べたわけでも、専門用語を並べたわけでもありません。撮った日と場所、そして何をしてほしいかを、そのまま書きました。
田んぼの様子
広島、福山、の状況
1つ目の田んぼ
写真から情報や状況読み取って記録して
ポイントは最後の一文です。「診断して」でも「アドバイスして」でもなく、「読み取って記録して」と頼んでいます。判断を任せるのではなく、見えているものを言葉にしてもらう。結果的に、これが今回いちばん効いた頼み方になりました。
🌾 3. 穂、葉、株元 ── 回答が整理した3つの観察点
ChatGPTは、穂の垂れ方や葉の色などから、登熟期とみられると回答しました。登熟期とは、出穂のあと、穂に養分がたまって籾が重くなっていく時期のことです。
そのうえで、写真の中で確認できるポイントが項目ごとに並んでいました。穂は出そろって垂れ始めていること。葉は上のほうに緑が残り、株元では黄色くなり始めていること。株元には浅く水が残る場所と、泥面が見えている場所があること。畦際には草がやや多いこと。倒伏している株は見当たらないこと。

言われてみれば、どれも写真に写っています。ただ、それを「穂」「葉」「株元」という項目に分けて見るという発想が、こちらにはありませんでした。田んぼ全体をなんとなく眺めるのと、3か所を順番に見るのとでは、次に現場へ行ったときの見方が変わってきます。
たとえば「畦際の草」。言われるまで、写真の端に写っているものは視界に入っていませんでした。田んぼは林や斜面に囲まれていて、畦の上には草も小さな花もあります。そういう周りごと、写真には写っていました。

写真だけでは分からないことも、はっきりあります
🔎 4. もう一つの田んぼも、同じように記録する
続けて、2つ目の田んぼの写真も送ってみました。返ってきたのは、1つ目と同じ枠組みの記録です。こちらも穂は出そろって垂れ始めており、ChatGPTは登熟期とみられると回答しました。葉や穂には緑が強く残っている、という点も添えられていました。

同じ項目で2つ並ぶと、比べたくなります。どちらのほうが進んでいるのか。回答にもその見立ては含まれていたのですが、写真の明るさも撮った方向も違います。この比較をどこまで受け取っていいのかは、次回あらためて見ていきます。
💡 5. 写真を送るときに、一緒に添えたい3つの情報
今回の質問文は5行しかありませんが、実は必要なものが入っていました。同じことを自分の田んぼや畑で試すなら、写真と一緒にこの3つを添えるところから始めてみてください。
写真に添える3つの情報
②場所……市町村名まででも、気候の前提が伝わります。
③どの区画か……「1つ目の田んぼ」のように区別しておくと、複数の圃場を並べて記録できます。
そして頼み方は、「読み取って記録して」。判断してもらうのではなく、見えているものを並べてもらう。この順番だと、返ってきた内容を自分の目で確かめ直すことができます。
写真からAIに読み取ってもらう使い方は、お米以外にも広がります。病害虫の確認や成長度の見方まで踏み込んだ手順は、写真1枚でAI画像解析|病害虫・成長度をスマホ診断する3ステップでまとめています。
今回の気づき
穂、葉、株元。田んぼを見るポイントが、言葉になりました。次に現場へ立ったとき、見る場所が決まっている。それだけでも、今回試した意味はあったと思います。
まとめ
- 試したこと:広島県福山市の田んぼで撮った写真を、そのままChatGPTに見せて読み取ってもらいました。
- 入力した質問:日付・場所・区画・「写真から読み取って記録して」の5行だけ。専門的な指示は書いていません。
- 返ってきたもの:ChatGPTは登熟期とみられると回答し、穂・葉・株元・畦際の草といった観察点を項目ごとに整理しました。
- 分からないこと:籾の充実度、病害虫の有無、収量や食味は写真からは確認できません。「概ね良好」も写真の範囲での見立てです。
- 持ち帰れること:写真に「撮った日・場所・どの区画か」を添え、判断ではなく記録を頼む。ここから始められます。
⏱ 今日からできる5分アクション
今回も、始まりはスマホの写真1枚でした。あなたも、手元の1枚から試してみませんか?
- スマホの写真フォルダから、自分の田んぼ・畑の写真を1枚選ぶ
(例:今週撮ったもの、同じ場所を続けて撮っているものがあれば理想的です) - 「◯月◯日/◯◯市/1つ目の圃場/写真から情報や状況読み取って記録して」と添えて送る
(例:診断やアドバイスは頼まず、まず「記録して」だけにしてみる) - 返ってきた項目のうち、次に現場で自分の目で確かめるものを1つ決める
📂 お米づくりにAIは使える?シリーズ(全2回)
- Vol.1田んぼの写真をChatGPTに見せてみた――福山市のコシヒカリで試すAI活用📍 今回
- Vol.2収穫に向けてChatGPTの見立てをどう使う?――2つの田んぼの写真から考える🔜 近日公開
💬読者の声をお聞かせください
この記事へのご感想や、「こんなAI活用を知りたい」というリクエストをお待ちしています。
※ 本記事は2026年9月12日に撮影した写真と、同日のChatGPTとのやりとりの記録をもとに構成しています。AIの回答は写真から読み取れる範囲の見立てであり、生育診断や収穫判断を保証するものではありません。この記事はAIツール(ChatGPT・Claude等)を活用して作成し、編集部が内容を確認・編集しています。

