【第4弾】農家のためのCloudflare入門~ずっと残るオンライン作業日誌をつくる~

連載
農家のためのCloudflare超入門
Vol.4 / 全10回

実践ガイド★ 初級

農家のためのCloudflare入門~ずっと残るオンライン作業日誌をつくる~

「三日で途切れる作業日誌」を、追加0円で終わらせる

#Cloudflare#農業DX#作業日誌

「あの防除、いつやったっけ」。

これを言われて、すぐ答えられますか。ノートを探し、スマホの写真をさかのぼり、LINEの自分あてトークを流し見して、最後は「たしか6月の雨の前」で止まる。

作業日誌が続かないのは、根気がないからではありません。書く場所が毎回違うからです。今日はノート、明日はスマホのメモ、来週はレシートの裏。分散した記録は、探せないので使われず、使われないので書かなくなります。

前回まででドメイン(看板)と屋号のメール(郵便受け)が揃いました。ここまでは外向きの話です。今日から農園の内側に入ります。つくるのは、スマホから1分で入れて、翌日も同じ場所に残っている日誌。追加のお金は0円です。

Vol.4第3幕:蓄積
番頭(Workers)と作業台帳(D1)を、農園に置く

今日のゴールは「書けた」ではありません。
翌日もう一度開いて、まだ残っていることを自分の目で確かめるまでです。

🎯 今日つくるもの(先に完成形)
スマホから入れて、翌日も残っている作業日誌

実際につくった「船橋梨農園 作業日誌」の入力画面。日付・圃場・作業・メモの4項目と「日誌を保存」ボタンだけが並んでいる
実際につくった入力画面です。入力欄は4つ、ボタンは1つ。日付は開いた日が最初から入り、圃場と作業は打たずに選びます

屋号のURLの中に、日誌の入力ページができる(例:〇〇農園.com/nikki

入れるのは日付・圃場・作業・メモの4つだけ。手袋のままでも押せる大きさに

保存すると一覧に並ぶ。スマホの電源を切っても、明日も残っている

家族にURLを送れば、同じ場所に書き足してもらえる

追加費用は0円。番頭(Workers)と台帳(D1)は、農家1軒の日誌なら無料枠に収まります。今日もクレジットカードは出しません
※無料枠の条件(1日あたりの読み書きの上限など)は 2026-08-16 に公式で確認

🗺 今日はじめて、売り場を2つ同時に使います
売り場(Cloudflare) 農場でいうと 今日の役割
DNS / Static Assets 住所と、直売所の看板 Vol.2で設定済み。日誌はこの看板の中に置きます
Email Routing 屋号あての郵便受け Vol.3で設定済み。今日は触りません
Workers 何でも屋の店員(番頭) 入力を受け取って、台帳に書き写す
D1 作業台帳・帳簿棚 書き写された記録が残る場所。日付順に並ぶ
R2 写真の預かり倉庫 次回(Vol.5)。今日の日誌に写真を紐づけます

13ある売り場の全体像は Vol.1の一覧表 にあります。グレーの行はもう済んだ売り場、アンバーの2行が今日です。番頭だけでは記録が残らず、台帳だけでは書く人がいません。この2つは必ずセットで働きます

🧱 日誌が続かない理由は、いつも同じ3つ

続かなかった日誌を思い出してください。だいたいこの3つに当てはまります。

  1. 書く場所が毎回違う:ノート、スマホのメモ、LINEの自分あて。分散した記録は探せないので、使われません
  2. 後から探せない:日付順に並んでいないと「6月の雨の前」までしか絞れません
  3. 書いても誰にも渡らない:自分のノートは家族が読めません。結果、聞かれるたびに自分が思い出す係になります

逆に言えば、場所が1つで、日付で並び、家族が開ける——この3つが満たされれば日誌は続きます。今日つくるのはその3つだけで、機能はそれ以上増やしません。

🏪 番頭(Workers)と台帳(D1)は、役割がきれいに分かれている

はじめて「システムらしい部品」を2つ置きます。名前は難しそうですが、やっていることは直売所と同じです。

🌾 農業の現場でたとえると

番頭(Workers)は直売所の店番です。持ち込まれた伝票を受け取り、書き方を確かめて、帳簿に書き写す。呼ばれたときだけ出てきて、終わったら帰ります

台帳(D1)は事務所の棚にある帳簿そのもの。書き写された記録が、そこに残り続けます。

伝票を受け取る人だけいても記録は残らず、帳簿だけあっても誰も書きません。2つでひと組です。

今日の日誌は、この3段で動きます。

🗒 スマホで打った1行が、台帳に残るまで
1
スマホから入れる
手書きの伝票

屋号のURLの中の入力ページを開いて、4つだけ埋めて押す

2
番頭が受け取る
店番が内容を確認

Workersが中身を確かめて台帳へ書き写す。押した瞬間だけ働きます

3
台帳に残る
事務所の帳簿棚

D1に日付順で積まれ、同じURLの一覧でいつでも読めます

大事なのは3段目です。1と2は「押せた」だけ。翌日もう一度開いて、まだあることを確かめるまでが今日の作業です。

🗒 「消えない」とは、どこまでのことか

言葉は正確にしておきます。今日手に入る「消えない」は、この範囲です。

これまで 今日から まだ足りないこと
スマホの中(機種を替えたら終わり) 屋号の番地の台帳(機種を替えても残る) 手元への控え(書き出しはVol.10)
日付順に並んでいない 日付順で一覧に並ぶ 写真との紐づけ(Vol.5)
自分しか読めない URLを送れば家族も書ける 家族だけに限る鍵(Vol.7)
「たしか6月」で止まる 3か月後、AIに渡せる材料になる 要約と上限(Vol.9)

今日の価値は「便利になる」ことより、同じ形で貯まり始めることです。形が揃っていない記録は、あとからAIにも人にも渡せません。

⚠️
この日誌は、いまURLを知っている人なら誰でも書けます。
個人情報や機密情報の記載は控えてください。

今日つくるページには、まだ鍵がかかっていません。屋号のURLの下にあるので、番地を知られれば開けます。鍵はVol.7(家族・スタッフだけを通す)で必ずかけます。

それまでの3週間、書かないでほしいものが1つだけあります。他人の氏名・電話番号・住所です。「田中さんに5kg渡した」ではなく「直売所渡し 5kg」。作業を頼んだ人は「呼び名」か「イニシャル」で。自分の農園の作業と数量だけなら、万一開かれても損害になりません。

順番を逆にしない理由はこれです。預かった情報に鍵をかけるのは、預かる前に決めておく。連載でこの順番を守れないなら、読者にも勧められません。

🙋 今日できないことも、先に言います

🙋 正直に言っておくと
① 「消えない」は「バックアップ済み」ではありません:台帳はクラウドに残りますが、手元に控えを持つのは別の作業です。書き出し方(=いつでも引っ越せること)はVol.10で扱います
② 番頭は常駐しません:「22時になったら書き忘れを知らせる」は今日の仕組みではできません。呼ばれたときだけ来る働き方なので、タイマーはVol.8です
③ 手元のExcelとは自動で同期しません:いま使っている日誌ファイルを取り込みたい場合は、相棒に別で頼む作業になります(2本目のプロンプト)
④ 無料枠には1日あたりの上限があります:ただし上限は「読み書きの回数」で、農家1軒が1日に数件書く用途とは桁が違います。数字は変わるので、つくる日に公式で確認してください
今日の到達点は「入れた記録が、明日も同じ場所にある」の一点だけです。ここが立てば、写真(Vol.5)も予約(Vol.6)も同じ台帳に載ります。

🔀 台帳をCloudflareに置かない選択も、同じ厚さで

「作業台帳」に使える置き場は他にもあります。ここは本気で分かれ道なので、両方書きます。

🔀 どちらでも、今日の日誌は完成します
本線:D1(この連載のとおり)

看板・郵便受けと同じ番地の中に台帳を置きます。管理画面が1つで済み、Vol.5以降の写真・予約もそのまま載ります。

  1. 入力ページを、Vol.2で公開した看板の中に足す
  2. 番頭(Workers)と台帳(D1)を用意して繋ぐ
  3. 翌日もう一度開いて、残っていることを確認する

追加費用は0円。今日の記事はこちらの手順です。

別解:Supabase(PostgreSQL)

すでにPostgreSQLで組んでいる、ログイン機能や画面の自動更新が要る——そういう予定があるなら、最初からSupabaseのほうが素直です。言い切ります。

  1. ログイン(誰が書いたかの管理)を早く入れたいならSupabase
  2. 他の人の入力がその場で画面に出る必要があるならSupabase
  3. まず自分と家族の日誌を0円で始めたいなら、本線のD1

迷ったら本線でかまいません。日誌の中身は移せます(引っ越し方はVol.10)。

🗣 AIへの依頼の仕方

手順はコードではなく日本語で相棒(Claude CodeなどのAI)に頼む言い方で渡します。1本目はこれだけです。屋号とドメインを書き換えて、あとはそのまま

① スマホから入れて、翌日も残る日誌をつくるまで
私は農家です。屋号は「〇〇農園」、ドメインは「〇〇農園.com」をCloudflareで管理していて、1ページだけの紹介サイトを公開済みです。
このドメインの中に、スマホから作業日誌を入力して保存できるページを追加したいです。保存先はCloudflareのD1、受け口はWorkersでお願いします。
次の条件でお願いします。
・入力する項目は「日付・圃場・作業・メモ」の4つだけにしてください(増やさないでください)
・圃場と作業は毎回打たずに選べるようにしてください。選択肢は後から自分で増やせる形にしてください
・スマホで手袋のまま押せるように、ボタンと入力欄を大きくしてください
・同じページの下に、保存した日誌が新しい順に並ぶ一覧を出してください
・私が管理画面で押すボタンと、その画面名を、順番に番号で示してください
・専門用語が出たら、その場で一言だけ日本語で説明を添えてください
・お金が発生する操作の直前では、必ず「ここから有料です」と止めてください
・作り終わったら、テストで1件入れて、翌日また開いて残っていることを確認する手順を教えてください
・スマホのホーム画面にアイコンとして置く方法も、最後に3行で教えてください
・保存できたのに一覧に出ないときに見る場所を、最後に3つだけ挙げてください

2本目は落ち着いてからで十分です。今ある日誌を捨てずに済ませるためのお願いです。

② 手元のノート・Excelの過去分を台帳に入れる(あとからでOK)
これまでExcel(またはノートを写した表)で付けていた作業記録を、さきほど作った台帳に取り込みたいです。
・私の表の列は「日付・圃場・作業・メモ」に対応しています(違う場合は対応を聞いてください)
・日付の書き方がバラバラ(2026/6/1 と 6月1日 が混在)なので、揃えてから取り込んでください
・取り込む前に、いま台帳に入っている件数と、取り込んだ後の件数を教えてください
・同じ内容を二重に取り込まないための確認方法も教えてください
・失敗したときに元に戻せるよう、取り込む前の状態を控える手順を最初に入れてください

頼み方のコツは3つ。①項目を増やさせない ②選択肢で入力を減らす ③終わったことを自分で確かめる方法まで聞く。とくに①です。項目が増えた日誌は、次の週から書かなくなります。

🖥 実際の画面で見る手順

相棒は「この画面で、このボタンを押してください」という形で返してきます。ただ、今回はVol.2・Vol.3と違って売り場を2つ行き来します。文字だけだと、いま自分がどちらにいるのか分からなくなります。

そこで、私が実際に通した9つの画面をそのまま並べます。読み飛ばしてもかまいません。手が止まったときに、この並びに戻ってきてください

💡
先に地図だけ。台帳をつくる → 番頭をつくる → 2つをつなぐ、の3ブロックです

①〜③が台帳(D1)=保存先をつくって、記録を置く「棚」を用意する。④〜⑥が番頭(Workers)=受け口をつくって、いったん空のまま公開する。⑦〜⑨でその2つをつなぐ

ここで大事なのは、④〜⑥の段階では日誌はまだ動かないということです。番頭は雇ったけれど、台帳の場所をまだ教えていない状態。これは失敗ではなく途中です。Vol.2の「番地を買っただけでは開かない」と同じ形をしています。

①② 台帳(D1)をつくる

左メニューの「Storage & databases」→「D1 SQLite Database」を開きます。ここが帳簿棚の売り場です。まだ何もないので「You have no D1 Databases.」と出ますが、正常です。

CloudflareダッシュボードのD1 Database一覧画面。左メニューのD1 SQLite Databaseと、右上のCreate Databaseボタンを赤枠で示している
右側の「Usage」に Rows read 0 / Rows written 0 と出ています。ここが無料枠の残量メーターです。つくる前に一度だけ場所を覚えておいてください

名前を決めます。屋号のローマ字+用途で十分です(例:funabashi-diary)。場所はAsia Pacificのままでかまいません。

Create a D1 database画面。Nameにfunabashi-diaryと入力され、Data locationがAsia Pacific、右下にCreateボタンがある
入れるのは名前だけです。「Specify jurisdiction」は触りません。ここでもお金の確認画面は出ません

③ 台帳に「棚」を3つつくる(SQLを1回だけ貼る)

つくった台帳を開いて「Console」タブへ。ConsoleはSQLという命令文を直接流す画面です。相棒が渡してくるSQLを貼って、Executeを押します。

これで棚が3つできます。圃場の候補作業の候補日誌そのものです。圃場と作業を別の棚にしておくのが、あとで「北園を足したい」となったときに効きます。

D1のConsole画面。下部の入力欄にCREATE TABLE文が貼られ、右のExecuteボタンを赤枠で示している
ここが今日いちばん「システムらしい」画面です。ただしやるのは貼って押すだけで、中身を読める必要はありません。意味が気になったら、そのまま相棒に貼って聞けば答えます

④⑤⑥ 番頭(Worker)をつくって、いったんそのまま公開する

売り場を移ります。「Workers & Pages」→「Create application」。Vol.2で1ページを置いたときと同じ入口です。

Workers & Pages一覧画面。右上のCreate applicationボタンを赤枠で示している
左メニューの「Recents」に、さっきつくった台帳(funabashi-diary/D1)が並んでいます。2つの売り場を行き来していることが、ここで見えます

次の画面はVol.2と選ぶ場所が違います。今日は上から3つ目の「Start with Hello World!」です。Vol.2で押した下の「Get started」(Pages)ではありません。

Create a Workerの方法選択画面。Start with Hello World!の行を赤枠で示している
同じ画面で、Vol.2は「Pagesの Get started」、今日は「Start with Hello World!」。看板を出すのか、番頭を雇うのかの分かれ道です

名前を決めてDeployを押します。この時点の中身は「Hello World!」と返すだけの空の番頭で、屋号のドメインにはまだ何の影響もありません。

Deploy Worker画面。上部に仮のURL、中央にHello Worldのコード、右下のDeployボタンを赤枠で示している
アカウント固有の部分は xxxxxxxx に伏せて掲載しています。ここで一度そのまま公開してしまうのがコツ。動く器を先に置いてから中身を入れ替えるほうが、途中でどこが悪いのか分かります

⑦⑧ 番頭と台帳をつなぐ(Bindings)

ここが今日の山場です。つくった番頭を開いて「Bindings」タブ →「Add binding」。Bindingは「この番頭が、どの棚を触っていいか」の許可証だと思ってください。

WorkerのBindingsタブ。Connected Bindingsが空の状態で、右上のAdd bindingボタンを赤枠で示している
いまは何もつながっていません。中央の図が「番頭がぽつんと立っている」絵になっています

一覧から「D1 database」を選び、Add Binding。次に出る設定で、Variable name は必ず DB にしてください。

Add a bindingのモーダル。左の一覧からD1 databaseが選ばれ、右下のAdd Bindingボタンを赤枠で示している
候補が20種類以上並びます。今日使うのは上から3つ目の1つだけ。R2(写真の倉庫)は次回、Email Serviceは前回の売り場です
⚠️
Variable name の DB だけは、好きな名前に変えないでください

ここに入れた名前は、番頭のコードの中に書かれている呼び名とそのまま対応します。台帳の名前(funabashi-diary)は自由でいいのに、この欄だけは自由になりません。

変えたいなら、コード側の呼び名も一緒に変える必要があります。相棒に頼むときは「Variable name を◯◯にしたので、コードもそれに合わせて」と言えば通ります。片方だけ変えると、保存は成功したように見えて一覧が空のままになります。

⑨ つながったことを確認して、日誌のコードに差し替える

Overviewに戻ると、右側の「Bindings」にDB → 台帳の名前が出ています。この1行を見るまで、次に進まないでください。ここが今日いちばん「見落とすと後で30分溶ける」場所です。

確認できたら「Edit code」で、最初の「Hello World!」を全部消して、相棒が書いた日誌のコードに貼り替え、もう一度Deployします。

WorkerのOverview画面。右側のBindingsにD1 database DB → funabashi-diaryと表示され、右上のEdit codeボタンを赤枠で示している
「Workers Logs:Enabled」も見えています。あとで「保存できたのに出ない」となったとき、エラーを見に来る場所がここです。今は場所だけ覚えておけば十分です

⑩ 屋号のURLの中に置く(Routes)

最後に、この日誌を屋号のドメインの中へ引き込みます。番頭の設定にある「Domains & Routes」→「Add」→「Route」で、屋号のドメインを選び、〇〇農園.com/nikki* のようにパスを指定します。

これで 〇〇農園.com のトップはVol.2でつくった紹介ページのまま/nikki だけが日誌になります。看板を建て替えるのではなく、同じ敷地の奥に部屋を1つ足すイメージです。

※ この画面だけスクリーンショットがありません。実際に私が設定したパスは /diary でした。/nikki でも /nisshi でも、自分が覚えやすいほうでかまいません。

ここまで来たら、スマホで 〇〇農園.com/nikki を開いてテストで1件入れてください。そして今日はもう閉じてください。今日のゴールは押せたことではなく、翌日もう一度開いて、その1件がまだあることです。

☁️ コラム:よくある2つの誤解

💡
「サーバーレスなら、データベースも同じ」ではない/「クラウドに置いた=消えない」ではない

誤解⑤:置き場がクラウドなら、台帳の種類は気にしなくていい。台帳には方言があります。今日使うD1は軽トラ型——小回りが利き、1軒の農園の記録なら十分で、無料枠で走れます。別解のPostgreSQL(Supabase)は4トン車型で、人が増え、機能が増えるほど強い。どちらが上ではなく、荷物の量が違うだけです。積み替え(引っ越し)はできるので、今日は軽トラで出ます。

誤解⑥:クラウドに置けば、もう消えない。消えにくくはなりますが、間違って自分で消すことは防げません。「消えない」の本当の意味は「いつでも自分の手元に取り出せる」ことです。だからVol.10で、書き出し方と引っ越し方を必ずやります。他人の敷地に置いたまま取り出せない状態は、名義で持っていることになりません。

🧱 ここで詰まった

🧱 ここで詰まった(毎回1件書きます)
症状
手元では完璧に動いていたのに、公開したページから保存すると一覧が空のまま。エラーも出ない
原因
台帳が2つあった。自分のパソコンの中の練習用の台帳に書いていて、本番の台帳には日誌の棚(表)が作られていなかった。番頭は本番の台帳を見に行くので、毎回空を返していた
どうしたか
相棒に「本番の台帳にも同じ棚を作って、どちらに書いているか毎回教えて」と頼み直した。以後、頼むときに「練習用と本番のどちらの話か、毎回明示して」を最初に入れている。一覧が空のときに見る順番は ①練習用か本番か ②棚があるか ③保存が本当に終わっているか

💸 かかったお金

💰 今日も0円。データが貯まっても、それだけでは請求は来ません
0円番頭(Workers)と作業台帳(D1)

1日に数件から数十件の日誌なら、無料枠の中です。上限は「1日あたりの読み書きの回数」で、農家1軒の使い方とは桁が違います(数字は変わるので、つくる日に公式で確認してください)。

0円記録が増えること自体には、お金がかかりません

3年書き続けても、文字の記録は驚くほど軽いです。重くなるのは写真ですが、それも次回の倉庫(R2)は取り出しの通信料が無料——農業でいちばん効く差です。

月5ドル有料の引き金は、今日も「機能」です

日誌が増えたから課金される、ではありません。「毎朝まとめをメールで送る」を足した瞬間に月5ドルになります(Vol.8)。Vol.3の「受け取るのは無料、送るのは有料」と同じ境界です。

✅ まとめ

日誌が続かないのは根気ではなく書く場所が毎回違うから。場所を1つにして、日付で並べて、家族が開ける——直すのはこの3つだけ

番頭(Workers)と台帳(D1)は2つでひと組。番頭は呼ばれたときだけ来るので、常駐が要る仕事はここに置かない

今日のゴールは「押せた」ではなく翌日も残っていることを自分の目で確かめるまで。追加0円で、記録が同じ形で貯まり始める

この日誌はまだURLを知る人なら誰でも書けます。だから他人の氏名や連絡先は書かない。鍵はVol.7でかけます

次回Vol.5
圃場の写真を日誌に紐づける

台帳ができました。次は写真です。撮った写真がスマホの中で行方不明になるのをやめ、今日の日誌の1行に貼り付けます。使うのは写真倉庫(R2)——取り出しの通信料が無料で、農業用途でいちばん効く売り場です。実測ログを使って、他社との差を金額で並べます。

公開予定:週2本(月・木)ペースで配信
⏱ 今日の5分アクション
  1. 直近3日の作業を思い出して、どこに書いたか探してみる。3か所以上に散っていたら、今日の記事はあなたの回です
  2. 圃場の呼び名を、紙に全部書き出す。「家の前」「川向こう」など普段の呼び方で。これが入力の選択肢になります
  3. よくやる作業を5つに絞る。防除・潅水・収穫・草刈り・出荷。増やしたくなりますが5つで止めてください
  4. 余裕があれば、上のプロンプトをコピーして屋号とドメインを書き換えるところまで。押すのは明日でいいです

🧱 農園システムの増築マップ(4回目・折り返し前)

Vol.1やる/やらないを決めた(売り場マップ・向かないもの4つ・お金の境界2本)

Vol.2屋号のドメインで開く1ページを公開した(年10ドル前後)

Vol.3屋号のアドレスで受けて、いつものGmailに転送した(0円)

Vol.4今回:スマホから入れて、翌日も残る作業日誌をつくった(0円)

Vol.5圃場の写真を、この日誌に紐づける

Vol.6直売の予約を、同じ台帳で受ける

Vol.7日誌と予約一覧に、家族だけの鍵をかける

Vol.8毎朝のまとめを自動で届ける(ここで月5ドル)

Vol.9日誌をAIに要約させ、請求に上限をつける

Vol.10月次点検と、書き出し・引っ越しの手順

途中から読んでいる方へ。今日の日誌はVol.2で取ったドメインの中に建っています。先に Vol.1(やる/やらないの判断)Vol.2(最初の1ページ) を済ませてから戻ってきてください。

農家のためのCloudflare超入門(全10回)


📣 読んだ感想・質問をお寄せください

「ここが分からなかった」「うちの場合はどうか」——次回以降の内容に反映します。




ありがとうございます。送信しました。
送信できませんでした。時間をおいて、もう一度お試しください。

看板と郵便受けは、外に向けたものでした。今日置いた台帳は、内側に向けた最初の設備です。

1行の日誌に、値段はつきません。けれど3年ぶん貯まった同じ形の記録は、そのときのあなたにしか作れない資料になります。3か月後にAIへ渡せる材料も、来年の自分への申し送りも、ここから出てきます。

次回、その1行に写真がつきます。

本記事に記載した料金・無料枠の条件は 2026-08-16 時点で公式ドキュメントを確認したものです。データベース(D1)やWorkersの無料枠の条件(1日あたりの読み書きの上限など)は変更される場合があります。実際につくる前に必ず公式の最新情報をご確認ください。

農業AI通信 | 農家のためのCloudflare超入門 Vol.4 © 2026 Metagri研究所
日報を書く時間、AIに返しませんか。
農業関係者100人に「AIの使い道」を聞いたら、1位は栽培でも収穫でもなく「記録・文書・事務作業」(48人)でした。栽培管理・現場判断は12人。そこで作ったのが『AI日報スターターキット』です。しゃべるだけで日報が終わるコピペ用プロンプト3本+記録がたまるスプレッドシート雛形+100人調査ダイジェスト(全7ページ)を、メール登録で無料でお届けします。
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