そもそもAIって何?
農家のための5分解説
〜 難しい言葉は使いません。畑の例えでスッキリわかる! 〜
「AI、AI」ってよく聞くけど、正直よくわからない。
ニュースでは「AIが仕事を奪う」なんて言ってるし、息子は「ChatGPTすごいよ」って言ってるし…。でも、結局自分の農業にどう関係あるの?って思っていませんか?
今日は、そんなモヤモヤを畑仕事の例えでスッキリ解消します。難しいカタカナ用語は使いません。5分だけお付き合いください。
AIは「ものすごく優秀な研修生」
まず結論から言います。
ひとことで言うと
AIは「本を何億冊も読んだ、
ものすごく優秀な研修生」です。
どういうことか、説明しますね。
あなたの農園に、こんな研修生が来たとします。
- 農業の教科書を何万冊も暗記している
- 世界中の農家のブログや論文を読んでいる
- 24時間いつでも働ける
- 疲れた顔ひとつしない
- 給料はほぼタダ(無料〜月3,000円程度)
すごいでしょう?でも、この研修生には弱点もあります。
- あなたの畑を実際に見たことがない
- 土に触ったことがない
- 自分では判断できない(指示待ち)
- たまに自信満々でウソをつく
これがAIの正体です。知識はあるけど、経験はない。だから、あなたの指示が必要なんです。
AIへの「話しかけ方」は「作業指示」と同じ
新人のバイトさんに「ちょっとあれやっといて」と言っても、何をすればいいかわかりませんよね。
でも「2番ハウスのトマト、下から3段目までの脇芽を全部取って。黄色くなった葉っぱも取ってね」と言えば、ちゃんと動けます。
AIもまったく同じ。具体的に指示するほど、良い結果が返ってきます。
AIへの指示のことを「プロンプト」と呼びます。カタカナで難しそうですが、要するに「作業指示書」のことです。
良い作業指示書を書けば、研修生(AI)は期待通りに動いてくれる。雑な指示だと、見当違いのことをしてくる。シンプルな話です。
AIにできること・できないこと
ここが一番大事なところです。AIは万能ではありません。
| 作業 | AIに任せる | 人間がやる |
|---|---|---|
| 文章を書く | ◎ 得意 | 最終チェック |
| アイデア出し | ◎ 得意 | 選ぶ・決める |
| 調べもの | ○ まあまあ | 正しいか確認 |
| 計算・整理 | ◎ 得意 | 数字の確認 |
| 畑仕事の判断 | △ 参考程度 | 最終判断は人間 |
| 人間関係 | ✕ できない | 100%人間の仕事 |
| 実際の農作業 | ✕ できない | 100%人間の仕事 |
ポイントは、「AIが下書き → 人間が仕上げ」という分担です。
0から文章を書くのは大変ですが、AIが80点の下書きを作ってくれれば、あなたは20点分の手直しで済む。これだけで、作業時間は半分以下になります。
AIがウソをつく?「ハルシネーション」の話
ひとつ、知っておいてほしいことがあります。
AIは、わからないことでも「わかりません」と言わずに、それっぽい答えをでっち上げることがあります。これを「ハルシネーション(幻覚)」と呼びます。
研修生に「この品種の収穫適期はいつ?」と聞いたら、自信満々に「9月中旬です!」と答えた。
でも実際は10月上旬だった——みたいなことが起こります。
知識はあるけど、あなたの畑の現実は知らない。だから、大事なことは必ず自分で確認してください。
これは欠点ですが、知っていれば対処できます。「AIの答えは下書き。最終判断は自分」と覚えておけば大丈夫です。
農家がAIを使うと、こんなことができる
じゃあ具体的に、農家のあなたがAIを使うと何ができるのか?いくつか例を挙げますね。
📝 文章を書く作業が楽になる
- 直売所のPOP、キャッチコピー
- ECサイトの商品説明文
- お客様へのお礼状
- SNSの投稿文
- 補助金申請書の下書き
📊 記録・整理が楽になる
- 栽培日誌の整理
- 作業記録のまとめ
- 売上データの分析
💡 アイデア出しの相談相手になる
- 新商品のネーミング
- イベントの企画案
- 困っていることの解決策
📚 調べものが早くなる
- 病害虫の対処法
- 栽培技術の疑問
- 法律・制度のざっくり理解
AIは体を動かす農作業はできませんが、「考える」「書く」「調べる」といった頭を使う作業は得意です。
農作業は人間がやり、事務作業はAIに手伝ってもらう。そんな分担ができます。
まとめ:AIは「使う道具」であって「任せる相手」ではない
最後にもう一度、大事なことをお伝えします。
耕運機が登場したとき、「これで農作業が楽になる!」と喜んだ人もいれば、「機械に頼るなんて…」と抵抗した人もいたでしょう。
でも今、耕運機を使わない農家はほとんどいませんよね。
AIも同じです。使いこなせば作業が楽になる「道具」。でも、畑の状態を見て判断するのは、あくまで農家であるあなた自身です。
AIは敵でも、魔法でもありません。あなたの「もう一人の手」になってくれる、新しい道具です。
次回からは、この「道具」の具体的な使い方を紹介していきます。まずは、気軽に触ってみてください。
5分で試せるアクション
今日のチャレンジ:AIに「自己紹介」してもらおう
1.スマホで「ChatGPT」アプリをダウンロード(無料)
2.アカウントを作成してログイン
3.こう話しかけてみる:あなたは何ができますか?
農家の私でも使えそうなことを、3つ教えてください。
4.返ってきた答えを読んでみる
所要時間:約3分
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