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高校生インターンによる耕太郎農園へのインタビューVol.1

今回の農家インタビューは、高校生インターン生のあおいさんの発案から実現しました。
あおいさんは、農業に興味を持ち、実際に農家の方々の声を直接聞きたいと考えていました。
そこで、長年農業に携わってきた耕太郎さんにインタビューを行うことになりました。
このインタビューを通して、農業の現状や農家の方々の想いを知ることができれば、と期待しています。

耕太郎農園へのインタビュー内容

最初に、耕太郎さんの農業歴と育てているものを紹介していただきたいです!

農家の長男で生まれたもので、生まれた時から農業に関わってきました。小学校時代から家の農業を手伝い、その後も65年以上農業を続けてきました。その間、会社に勤めながら農業も続け、様々な経験を積んできました。

現在はお米のコシヒカリや中心となるナスを栽培しています。他にもスイカ、ピーマン、シシトウなどの野菜も栽培しています。

ナスが中心ですか?

現在育てているナスは、この地域にしかないものでした。市場で野菜を売る際に出会ったおじいちゃんから、「これは美味しいから、作ってみなさい」とアドバイスを受けたのがきっかけです。私の住む上越市では、そのナスがすでに有名で美味しい品種として知られています。

一年のスケジュールを教えてください。

5月は野菜の準備(代かきや苗を売るなど)があるから1番忙しいね。ナスはね、260本ぐらい植えたかな。7月ごろに収穫だよ。今(取材日・6月)は夏が楽しみなんだよね。

11月になると、雪が降り始め、比較的穏やかになります。以前は加工品を作っており、一年中忙しかったのですが、冬は仕事をせず、除雪だけを行います。自分の家だけでなく、他の家も除雪するため、1〜2時間かかります。3月まで、平均して3日に1回程度の頻度で除雪作業をしています。その他の時間は、Web3の勉強をしています。

農家になることへの想いについて教えてください!

長男として、代々続いた家業を守ることが当時は重要視されていました。そのため、農業を続ける決意を強く持っていました。

一時期、農家だけでは生活が難しくなったとのことですが、その時に農業をやめることは考えなかったのですか。

はい。やめると農地が荒れてしまいます。草が生い茂り、土地が荒れてしまいます。そのため、農地が荒れないように、退職後はネイチャーポジティブな農業に取り組んでいます。

ネイチャーポジティブな農業について教えてください!

具体的には、山が荒れた場所にしだれ桜を植えています。しだれ桜は長寿命の木であり、100年や200年と育つ予定です。また、畑にはバイオ炭を使用しています。科学肥料を使うと土壌の微生物が減少し、土地が劣化しますが、バイオ炭は微生物を増やし、昔の畑のような状態を取り戻す栽培方法です。

耕太郎さんといえば雪室の印象です、雪室について教えてください!

新潟県上越市は豪雪地帯であり、秋になると大根などをわらで囲んで雪の中に置きます。その結果、野菜はおいしくなります。この感覚から、雪室に興味を持ちました。50歳を過ぎた頃に、町に雪室博士が来て、初めて雪室の存在を知りました。これまで雪は邪魔者でしたが、今では地域で雪室を活用しています。

次の世代に伝えたいことを最後に教えてください!

ネイチャーポジティブを大切にしています。
ネイチャーポジティブに本気になる理由としては、農家をしていると気象変化を感じることができます。自然が変化しており、それに気づいています。地球や自然に優しい農業を続けないと、将来に影響が出ると感じています。

編集後記(インタビュアーあおいさんより)

インタビューを通して、耕太郎さんの農業に対する情熱と、ネイチャーポジティブな農業への取り組みが印象的でした。耕太郎さんは、長年の経験から得た知恵を活かしながら、新しい農法にも挑戦し続けています。また、次の世代に向けて、自然と調和した農業の大切さを伝えようとしている姿勢が伝わってきました。
このインタビューが、農業に興味を持つ人々にとって、新たな気づきや学びのきっかけになれば幸いです。農業の現場で日々奮闘する農家の方々の想いに触れ、私たち一人一人が農業と自然との関わり方について考えるよい機会になったのではないでしょうか?

最後まで耕太郎さんの農家インタビューを読んでいただき、ありがとうございます。

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