日本各地の一次産業を“デザイン”によって海外へ届けることを目指す「農業デザインチャレンジ2025」が、いよいよスタートしました。
2025年3月21日から約1か月間にわたってデザイン作品を公募しており、イベント当日に登壇いただいた事業者の声を聞いたクリエイターや、SNS経由で興味をもった方々から続々と応募が届いています。
「初めてデザインコンテストに参加します!」
「AI活用してデザイン創作にチャレンジします!」
といった声も届き始めています。
今回は、「農業デザインチャレンジ2025」の3つのテーマの紹介と、
実際に投稿されている作品の一部ご紹介、そして今後の進行スケジュールをまとめてご案内します。
最後まで目を通していただき、ぜひあなたのアイデアを世界に向けて発信するきっかけにしてください。
デザイン公募期間:2025年3月21日(金)~4月20日(日)
1. 「農業デザインチャレンジ2025」ってどんなコンテスト?
まず改めて「農業デザインチャレンジ2025」の概要をおさらいします。
本コンテストは、農林水産省が推進する官民共創プロジェクト「おいしい日本、届け隊」と、
農業×web3のコミュニティ「Metagri研究所」がタッグを組んだ新しい試みです。
日本の農林水産物を海外へ広げる際、“デザイン”の視点が重要ではないかという考え方に基づき、
実際に輸出へ取り組んでいる事業者(みかん・日本酒・お茶・フルーツなど)の声を共有。そのうえで、クリエイターが自由に作品を生み出し、
優秀なものは実際の商品パッケージや販促物に採用される可能性があるという、
非常に実践的なコンテストです。
- デザイン公募期間:2025年3月21日(金)~4月20日(日)
- 応募点数:1人あたり最大3点まで投稿可
- 募集対象:プロ・アマ、使用ツール不問(手描き・グラフィックソフト・生成AIなど)
今回のコンテストが目指すゴールは単に「カッコイイ」や「可愛い」だけの作品を集めることではありません。
海外で売れるためには何が必要か?という視点で、
「輸出事業者」「クリエイター」「海外マーケティングの専門家」などが意見交換しながら、
より本質的なブランディングやプロモーションを考えていくこと。その起点として、皆さんのデザイン作品が
大きな役割を果たすのです。
2. テーマ3つと投稿作品を紹介します!
(1) 日本酒
テーマ:「日本酒の味の特徴を海外向けラベルで表現!」
概要:
- 海外販売を見据えた縦長フォーマットの日本酒ラベルデザイン
- ひらがな表記をベースに、アルコール度数や日本酒のクラス(純米吟醸・大吟醸など)は最低限英語表記を含む
- ロゴ案があれば尚良し
「小浜酒造」は1830年創業の歴史ある酒蔵。海外向けラベルといっても、
日本らしさをどこまで変えるかが大きなポイントになりそうです。実際に投稿されている作品を眺めると、
英語を最小限に抑え、日本の和文フォントを印象的に配置した案など、多彩なアイデアが既に上がっています。
(2) 抹茶
テーマ:「日本の抹茶らしさを一瞬で伝える欧米向けバナー!」
概要:
- 欧米向けに展示会や店頭で使用するバナーやグラフィックデザイン
- 抹茶の魅力がひと目でわかる演出
- カラーリングやキャッチコピーも自由に提案OK
ヘンタ製茶有限会社は、わずか10アールから始まった茶園を有機JAS認証へと発展させた実績を持ち、
海外にも抹茶や煎茶を輸出しています。抹茶というと日本人には馴染み深いですが、
欧米ではまだ抹茶そのものを知らない人も多いのが現状。
日本産の抹茶を世界に伝えるべく洗練されたデザイン投稿が見られます。
(3) フルーツ
テーマ:「日本産フルーツを海外PRする“海外で映える”動物キャラクター!」
概要:
- 海外プロモーションで目を引く、親しみやすいキャラクターデザイン
- 動物のモチーフに、海外向けの可愛さ・親近感を盛り込む
ネイバーフッドはみかん輸出や加工品販売で実績を伸ばしており、
台湾や香港などアジア市場で成果を上げています。特に、海外向けのキャラクター展開は、
SNSやパッケージに載せるだけでなく、グッズやコラボ商品などの可能性を広げる戦略でもあります。投稿例としては、
日本の動物(ブタやパンダなど)をみかんモチーフと組み合わせた案、
海外の漫画やアニメ風キャラクターを取り入れたユーモラスな作品などが見られ、今後さらにバリエーションが増えそうです。
3. 今後の流れや参加方法・規約
- 作品受付締切:4月20日(日)
- 1人3作品まで応募可能
- デジタル(JPEG/PNG/PDF等)形式での提出を推奨。手描きの場合は写真やスキャンデータでもOK
スケジューリング
- Discord内投票(4月21日~4月30日):
一次審査としてコミュニティ投票を実施予定。投稿作品をみんなで閲覧し、自由にリアクションをつけられます。
- 最終審査(5月1日~5月8日):
小浜酒造、ヘンタ製茶、ネイバーフッド、および「おいしい日本、届け隊」関係者が選考。「社長賞」や「届け隊賞」など複数の賞を設定します。 - 結果発表(5月上旬・5月9日頃):
受賞作品は公式サイトやDiscordで発表。実際の商品パッケージや販促物として採用される可能性もあります!
参加規約(抜粋)
- 主催者・共催者・参加事業者(以下「主催者等」)は、コンテストの広報や商品パッケージに応募作品を無償で利用可能
- 生成AI(画像・文章生成AI)の利用を認める(商用利用可能なAIに限る)
- その他、詳細は 参加規約ページ をご確認ください
参加方法
参加方法①:Discordでの投稿
作品投稿チャンネル/雑談・質問チャンネルを用意(初心者でも操作解説を用意)
参加方法②:応募フォームでの投稿:
作品タイトルや説明を記入し、画像ファイルを添付するだけでOK!
公式サイト:
「農業デザインチャレンジ2025」概要
今回のコンテストでは、手描きイラストやAI生成アートなど多様な投稿を受け付けています。
デザイン経験が浅い方からも、「あえて素朴な筆文字とフルーツイラストを組み合わせた案」や
「AIツールを駆使した作品」など、新鮮な提案が届いています。
「自分のスキルレベルで参加していいの?」と心配な方もご安心ください。
経験の浅さは全く問題ありません。むしろ、海外視点で大胆なアイデアが出るケースも多いため、
自由にチャレンジしていただきたいです。
あなたのアイデアを世界へ
「農業デザインチャレンジ2025」は、
日本の一次産業×海外マーケット×デザインを掛け合わせることで生まれる新たな価値を追求しています。
既に投稿作が集まり始め、多彩なアイデアが花開いていますが、まだまだ皆さんの参加をお待ちしています。
締切は4月20日まで、1人最大3点の応募が可能です。
今回の取り組みがあなたにとって、海外向けデザインやブランド戦略を考える貴重な機会となれば嬉しいです。
もし迷われている方がいれば、今がチャンスです!
ぜひDiscordに参加し、作品を投稿したり、他のクリエイターのアイデアに刺激を受けたりしながら、
日本の一次産業を海外へ広げる最前線に立ってみてください。あなたのアイデアが、
これからの農林水産業を支える新たなブランディングやプロモーションのヒントになるかもしれません。
多くのクリエイティブな発想と情熱をお待ちしております!
参加方法などについてご質問がある方は、Discordの「雑談・質問チャンネル」や、
運営事務局(Metagri研究所)へお気軽にお問い合わせください。