📸 写真1枚でAIが判定!農薬ラベル読み取り&イチゴの病害虫診断ガイド

実践テンプレ
初級

📸 写真1枚でAIが判定!農薬ラベル読み取り&イチゴの病害虫診断ガイド

Google AI Studioで「読めない」「わからない」を解決する方法

「農薬ラベルの適用表、字が細かすぎて読む気がしない…」
「イチゴの葉に白い斑点が出てるけど、何の病気かわからない…」
「葉の裏に小さい虫がいるけど、害虫なのか益虫なのか判断できない…」農業の現場では、目で見て判断しなきゃいけない場面がたくさんあります。でもそれが一番大変だったりしますよね。

📖
前回の記事をまだ読んでいない方へ

Google AI Studioの始め方・設定方法は、こちらの記事で詳しく解説しています:
👉 📸 写真1枚でここまでできる!農家のための「AI画像解析」かんたんガイド
本記事では、前回の記事の知識をベースに、農薬ラベル・病気診断・害虫診断の3つの実践事例をお届けします。

今回は、その続編として:

  1. 🏷️ 農薬ラベルの読み取り(希釈倍率・収穫前日数をAIが整理)
  2. 🍓 イチゴの葉の病気診断(写真から病名と対処法を推定)
  3. 🪲 イチゴの葉の害虫診断(写真から害虫を特定)

この3つの活用事例を、コピペ用プロンプト&AIの出力イメージつきでご紹介します。

💡
準備するもの

• Google AI Studioにログイン済み(前回記事を参照)
• モデル:Gemini 3 Flash
• Tools:Code execution を ON
• スマホで撮った写真(それぞれの事例で用意)

🌱

🔧 前提:AI Studioの設定(おさらい)

前回と同じ設定でOKです。まだの方は以下を確認してください。

設定項目
モデル Gemini 3 Flash Preview
Tools → Code execution ON
Temperature 0.2〜0.4(事実重視)
System Instructions 「推測禁止」「読めない場合はズームして確認」
🌱

🏷️ 事例①:農薬ラベルの読み取り

こんなときに使えます

「農薬の裏面ラベル、文字が小さすぎて読めない…」
「イチゴに使える農薬はどれ?希釈倍率は?収穫前何日まで?」

農薬のラベルには適用作物・希釈倍率・使用時期・収穫前日数など、重要な情報がびっしり詰まっています。でも、あの細かい表を目で追うのは本当に大変ですよね。

AIなら、写真を1枚撮るだけで表形式に整理してくれます。

📸 入力画像の例

📷
スマホで撮影した農薬ラベル
農薬ボトル裏面のラベルを撮影した写真
図①:農薬ボトル裏面のラベルをスマホで撮影した例
💡
撮影のコツ

• ラベル全体が写るように撮影(少し離れてOK、AIがズームします)
• 蛍光灯の反射に注意(斜めから撮ると反射を避けられます)
• 裏面の適用表が一番情報量が多いので、ここを重点的に

📋 コピペ用プロンプト

📋 AIへの指示文(コピーして使えます)
あなたは農薬の安全使用を支援するアシスタントです。
この写真に写っている農薬ラベルの情報を読み取ってください。
【読み取ってほしい項目】
1. 商品名・有効成分名
2. 適用作物・適用病害虫の一覧(表形式)
3. 希釈倍率(各作物・病害虫ごと)
4. 使用時期・使用回数の上限
5. 収穫前日数(各作物ごと)
6. 使用上の注意事項

【ルール】
・推測で答えないでください
・読みにくい箇所はコード実行でズーム(拡大)して、再確認してから回答してください
・読み取った内容を表形式でまとめてください
・特に「収穫前日数」は重要なので、間違いがないよう拡大確認してください
・日本語で回答してください

💬
AIの出力イメージ

💡 ポイント

  • 「収穫前日数」を拡大確認するよう指示しているのがコツです。ここを間違えると出荷停止になりかねません
  • 読み取り結果はあくまで参考値です。必ず元のラベルと照合してください
  • この結果をそのまま GAP記録の転記 に使えば、手入力の手間が大幅に減ります
🚨
重要

AIの読み取り結果だけで農薬の使用判断をしないでください。必ず元のラベルで最終確認してください。

🌱

🍓 事例②:イチゴの葉の病気診断

こんなときに使えます

「葉に白い粉みたいなのがついてるけど、うどんこ病?」
「茶色い斑点が出てきた…炭疽病?灰色かび病?」
「ネットで調べても、似たような症状が多すぎて判断できない…」

植物の病気診断は、経験豊富な農家さんでも迷うことがあるほど難しいものです。

AIに写真を見せれば、症状の特徴から病名の候補を挙げて、対処法まで提案してくれます。

📸 入力画像の例

📷
イチゴの葉を近接撮影
イチゴの葉に白い粉状の斑点が広がっている写真
図③:イチゴの葉の表面に白い粉状の物質が広がっている様子(スマホで近接撮影)
💡
撮影のコツ

症状が出ている葉を1枚アップで撮影(全体と近接の2枚あるとベスト)
• 健康な葉も一緒に写すと、AIが比較しやすくなります
葉の表と裏の両方を撮ると診断精度が上がります
• 自然光のもとで撮影すると色味が正確になります

📋 コピペ用プロンプト

📋 AIへの指示文(コピーして使えます)
あなたは植物病理学に詳しい農業アドバイザーです。
この写真はイチゴの葉を撮影したものです。写真を詳しく分析して、病気の診断をしてください。
【分析してほしいこと】
1. 写真に見える症状の具体的な描写(色・形・範囲・分布パターン)
2. 考えられる病名(可能性が高い順に最大3つ)
3. 各病名について、そう判断した根拠
4. 推奨される対処法(緊急度つき)
5. 似ている別の病気との見分け方

【ルール】
・写真の細部をコード実行でズーム(拡大)して確認してから回答してください
・確信度を「高・中・低」で示してください
・断定はせず、「〇〇の可能性が高い」という表現にしてください
・最終判断は専門家や農業試験場への相談を推奨してください
・日本語で回答してください

💬
AIの出力イメージ

💡 ポイント

  • 「確信度」をつけさせるのがコツです。AIが自信のない診断を断定的に答えるのを防げます
  • 2枚以上の写真(近接+全体、表+裏)を一度に送ると、診断精度が上がります
  • 診断結果をもとに、事例①の農薬ラベル読み取りと組み合わせれば、「この病気に使える農薬はどれ?」まで一気に確認できます
🚨
重要

AIの診断はあくまで参考です。農薬の選定・散布の判断は、必ず専門家に相談してください。特にイチゴは出荷前の農薬使用に厳しい基準があります。

🌱

🪲 事例③:イチゴの葉の害虫診断

こんなときに使えます

「葉の裏に小さい虫がいるけど、何の虫かわからない…」
「ハダニ?アブラムシ?コナジラミ?見分けがつかない…」
「害虫なのか、放っておいていい虫なのか判断したい」

害虫は種類によって対処法がまったく違います。間違った農薬を使えば効果がないどころか、天敵(益虫)まで殺してしまうこともあります。

AIに写真を見せれば、虫の特徴から種類を特定し、対処法まで提案してくれます。

📸 入力画像の例

📷
イチゴの葉裏をマクロ撮影
イチゴの葉裏に小さな虫が付着している写真
図⑤:イチゴの葉裏を接写。肉眼では0.5mm程度の赤い小さな点に見える
💡
撮影のコツ

• 害虫は葉の裏側にいることが多いので、裏返して撮影しましょう
• スマホのマクロモード(接写)が使えると虫の細部が写りやすいです
• マクロモードがない場合は、できるだけ近づいてピントを合わせる(AIがズームします)
• 虫の大きさの目安になるもの(指先、葉脈など)を一緒に写すと◎
• 1匹のアップと、複数匹が分布している全体像の2枚セットがベスト

📋 コピペ用プロンプト

📋 AIへの指示文(コピーして使えます)
あなたは農業害虫の同定に詳しいIPM(総合的病害虫管理)アドバイザーです。
この写真はイチゴの葉に付着している虫を撮影したものです。写真を詳しく分析して、害虫の診断をしてください。
【分析してほしいこと】
1. 写真に見える虫の特徴(色・大きさの推定・形状・分布の様子)
2. 考えられる害虫名(可能性が高い順に最大3つ)
3. 各害虫について、そう判断した根拠
4. イチゴへの被害の内容と深刻度(軽微・中程度・深刻)
5. 推奨される対処法(化学的防除と物理的・生物的防除の両方)
6. 発生を防ぐための予防策

【ルール】
・写真の細部をコード実行でズーム(拡大)して確認してから回答してください
・確信度を「高・中・低」で示してください
・益虫の可能性がある場合は必ず指摘してください
・天敵(益虫)を活用した防除法があれば、優先的に紹介してください
・断定はせず、「〇〇の可能性が高い」という表現にしてください
・日本語で回答してください

💬
AIの出力イメージ

💡 ポイント

  • 「益虫の可能性があれば指摘して」 とプロンプトに書くのがポイント。赤いダニ=すべて害虫とは限りません
  • 天敵防除の選択肢をAIに出させることで、化学農薬だけに頼らない判断ができます
  • 事例②の病気診断と組み合わせれば、「これは病気?虫害?」という根本的な判断にも使えます
🚨
重要

AIの同定はあくまで参考です。特にダニ類は肉眼での区別が難しく、顕微鏡での確認が理想です。農薬の選定は必ず専門家に相談してください。

🌱

🔗 3つの事例を組み合わせると、もっと便利に

今回紹介した3つの事例は、組み合わせて使うとさらに威力を発揮します。

ステップ やること 使う事例
① 発見 「イチゴの葉がおかしい…」→ 写真を撮る ──
② 診断 病気か害虫かをAIに判定してもらう 事例② or ③
③ 薬剤確認 診断結果に合う農薬のラベルを撮影 → 適用作物・希釈倍率を確認 事例①
④ 記録 診断結果と使用した農薬をGAP記録に転記 前回記事の手書き日報読み取りも活用
💡
「発見 → 診断 → 薬剤確認 → 記録」が、スマホ1台とAIだけで完結します。
🌱

🔍 うまくいかないときは

▶ Q. 虫が小さすぎてピントが合わない

→ スマホのマクロモードを使うか、虫眼鏡越しに撮影してみてください。ピントが甘くても、AIがズームして判読を試みます。

▶ Q. 病気か害虫か、どちらのプロンプトを使えばいいかわからない

→ まずは病気診断のプロンプトを使ってみてください。AIが「虫害の可能性がある」と判断した場合は、害虫診断のプロンプトに切り替えましょう。

▶ Q. 複数の症状が同時に出ている

→ 2つのプロンプトを順番に試してください。同じ写真で病気診断→害虫診断の順に聞けば、複合的な被害も把握できます。

▶ Q. AIが「この写真では判断できません」と返してきた

より近くで撮り直すか、別の角度からもう1枚追加してみてください。光量が足りない場合も、明るい場所で撮り直すと改善します。

🌱

⚠️ 使う際の注意点

🚨
必ず確認してください
  • AIの診断・同定結果は参考値です。最終判断は必ず人間(専門家)が行ってください
  • 農薬の使用判断は必ず元のラベルと照合し、専門家に相談してください
  • 病害虫の確定診断が必要な場合は、地域の農業改良普及センター・農業試験場・病害虫防除所に検体を持ち込んでください
  • 個人情報が写った写真はアップロードしないでください
  • Google AI Studioは無料で使えますが、Googleの利用規約に従います
🌱

✅ 今日から試せる!5分アクション

  1. Google AI Studio を開く
  2. モデルを 「Gemini 3 Flash」 に変更、Code execution を ON
  3. 手元にある農薬のボトルや袋をスマホで撮影
  4. 上のプロンプト①をコピペして送信!
  5. 畑やハウスに行ったら、気になる葉っぱを撮影してプロンプト②③を試してみよう

まずは農薬ラベルの1枚から。驚くほどきれいに表にまとめてくれますよ!

🌱

📚 関連記事

🌱

まとめ

Google AI Studioを使えば、スマホで撮った写真1枚から:

  • 🏷️ 農薬ラベルの細かい適用表を表形式に整理できる
  • 🍓 イチゴの葉の病気を症状から推定し、対処法まで提案してくれる
  • 🪲 害虫の種類を特定し、天敵活用を含めた防除法を教えてくれる

しかも3つを組み合わせれば、「発見→診断→薬剤確認→記録」がスマホ1台で完結します。

🌱

💬読者の声をお聞かせください

この記事に関するご質問・ご感想をお待ちしています。




この記事は農家の皆さんのAI活用を応援するために作成しました。
ご質問やご感想があれば、ぜひお寄せください。

© 2026 農業AI通信 / Metagri研究所

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人