【第1回】酪農家がAIを始めたきっかけ|川上牧場の挑戦

連載
🐄 酪農家・川上哲也のAI実践録

Vol.1

農家の声
入門

「とりあえず触ってみよう」から始まったAI活用〜 始めたきっかけと最初の一歩 〜

#ChatGPT
#AI活用
#酪農
#SNS運用

島根県で約80頭の乳牛を飼育する川上牧場の川上哲也さん。
2023年2月、世の中で話題になっていたChatGPTを「とりあえず触ってみよう」と始めたことが、酪農経営を大きく変えるきっかけになりました。

今回から全6回にわたり、川上さんがどのようにAIを酪農に取り入れ、日々の業務を効率化しているのかをお伝えします。

第1回は、AI活用を始めたきっかけと最初の一歩についてお聞きしました。

Vol.1
今回のテーマ

🚀 AI活用を始めたきっかけと最初の一歩

「無料だから」という軽い気持ちで始めたChatGPTが、酪農経営をどう変えていったのか。最初の一歩を振り返ります。

🌱

川上哲也さん

川上牧場

代表
川上哲也 氏
所在地
島根県出雲市高松町
創業
1965年(昭和40年)
飼養規模
約80頭(ホルスタイン、ジャージー、黒毛和牛など)
資格
家畜人工授精師・受精卵移植師
役職
島根県牛群検定協議会会長、指導農業士

牛舎の様子

川上牧場の牛舎の様子

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💡 「無料だから」が最初の一歩

AIを使い始めたのは、いつ頃・どんなきっかけでしたか?

川上さん

川上

2023年2月ごろ、ChatGPTが世の中で話題になっていて、「無料で使える」というのがきっかけで触り始めました。

最初は「どんなものかな」という軽い気持ちでしたね。

💭 当時の状況
周囲の酪農家でAIを使っている人はほとんどいなかったという川上さん。しかし、Voicyなどの音声配信で「有料版の方が精度が良い」という情報を聞き、2023年4月には早くも「ChatGPT Plus」に課金を決断しました。
有料版(ChatGPT Plus)への課金を決めた理由は?

川上さん

川上

音声配信やポッドキャストで「有料版は全然違う」という声を聞いて、「じゃあ試してみよう」と。

月20ドル(約3,000円)の投資が、今では何十時間もの作業時間削減につながっています。

投資額
月3,000円
削減効果
数十時間/月
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🎯 最初に任せた業務は「壁打ち相手」

「これはAIに任せたい」と思った業務は何でしたか?

川上さん

川上

AIは文章作成が得意だと思っていたので、まずはSNSの投稿や音声配信のコンテンツ作りから始めました。

毎日更新している音声配信は、生成AIを活用して、YouTube配信につなげたり、noteブログでの発信につなげたりしています。

📋

AIに任せた最初の3つの業務
  • SNSでのコンテンツ作成 – 投稿内容のアイデア出しや文章作成
  • 音声配信のコンテンツ作成 – 毎日更新するstand.fm、Podcast、YouTubeのタイトル決めや台本作り
  • 頭の中のイメージを言語化する壁打ち相手 – 経営の方向性や新しいアイデアの整理
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📄 チラシ作成からポスティングまで

2024年5月頃、川上牧場では堆肥の販売が伸び悩んでいました。そこで川上さんが取った行動は、AIを活用したチラシ制作でした。

チラシ作成にAIをどう活用しましたか?

川上さん

川上

ChatGPTにチラシのデザイン案を相談して、使用するフォントや文字サイズまでアドバイスをもらいました。

それをもとにCanvaで実際にデザインを作成し、タイミー(Timeee)でポスティングスタッフを募集して配布しました。

🎨 AIを活用したチラシ制作の流れ

STEP 1
ChatGPTにチラシのデザイン案を相談
STEP 2
フォントや文字サイズのアドバイスをもらう
STEP 3
Canvaで実際にデザインを作成
STEP 4
タイミーでスタッフを募集してポスティング
💡 ポイント
AIに「こういうチラシを作りたい」と相談すると、デザインの方向性だけでなく、具体的なフォント名やサイズまで提案してくれます。
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⏰ 「本当に使える」と実感したのは使い始めてから1年後

AIを「本当に使えるツール」と実感したのはいつ頃ですか?

川上さん

川上

使い始めてから約1年後のことでした。

最初の頃はハルシネーションもあって、「本当に使えるのかな?」と半信半疑でした。

でも、使い続けるうちにコツがわかってきて、今では欠かせないツールになっています。

⚠️

ハルシネーションとは?

AIが事実と異なる情報を、あたかも正しいかのように生成してしまう現象のこと。特に数値や固有名詞、専門的な情報では注意が必要です。

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🤝 コミュニティの力|Metagri研究所での活動

川上さんのAI活用を支えているのが、農家支援コミュニティMetagri研究所の存在です。

Metagri研究所はAI活用にどう役立っていますか?

川上さん

川上

一人でAIを触っていると、周りの酪農家や関係者は誰も使っていないんですよね。でもMetagri研究所では、AIの使い方や新しいツールの話が通じる仲間がいる。それがすごく心強いし、モチベーションにもなっています。

📰 日本農業新聞でも特集!
2024年8月、Metagri研究所で活動する農家のAI活用事例が、日本農業新聞で特集記事として掲載されました。
引用:2024年8月14日の一面

引用:2024年8月14日号の一面(日本農業新聞)

🎤

農業×AIセミナーに登壇

日本農業新聞の特集をきっかけに、Metagri研究所では3回にわたり「農業×AIセミナー」を開催。
川上さんも牛舎の設計図作成などの事例紹介で登壇。川上さんを含む5人の農家が登壇し、他の農家のAI活用法を学び、自分の活用法をさらに広げるきっかけになったそうです。

🌾 Metagri研究所とは?

農業×テクノロジーをテーマにした農家コミュニティ。AI活用のノウハウ共有や勉強会を実施しています。
「一人では続かない」AI活用も、仲間がいることで継続できる——川上さんの言葉が印象的です。


コミュニティ(Discord)はこちら

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📝 Vol.1 まとめ

今回のポイント

  • AI活用のきっかけは「無料だから」という軽い気持ち
  • 2023年2月にChatGPTを開始、4月には有料版(Plus)に課金
  • 最初に任せた業務はSNS・音声配信のコンテンツ作成壁打ち相手
  • チラシ制作ではデザイン相談からフォント選定までAIを活用
  • 「本当に使える」と実感したのは約1年後。継続が大事!
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📺 次回予告
第2回

補助金申請書類 × NotebookLM

ワクチン記録や出生リストなど、補助金申請に必要な情報をAIで効率的に整理!書類作成時間が80%削減された秘密とは?

次回 2026.01.17 公開

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    これからのAI活用と農家へのメッセージ
    近日公開
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